みなさん、こんばんは
すっかりご無沙汰している間に梅雨になりましたね
私は先々週の木曜日に岡山に行ってエビリファイの講演会をしてきました。
その前は京都でエビリファイの講演会があり、ちょっと講演会が続きました。
さてさて、私の講演会の演題は
「アリピプラゾール(エビリファイの薬剤名)は万能薬か?
~剤型によって考える~」という、一見たいそうなものですが、
臨床ベースで考えるとエビリファイほど使い勝手のいい薬はないと思います。
ただ少々使いこなさないといけない薬なので、処方する際に
医師がしっかりと勉強しないといけないお薬だとも言えます。
手厳しいことを言ってしまえば、精神科医に限らずですが、
日本の医師は勉強が足りないのではないかと思うことも多々あります。
少し前、テリー伊藤が「医師は勉強しない」と発言してバッシングされてましたが、
一部、そういわれても仕方ない医師がいることも否めません。
いまだにドグマチール(薬剤名:スルピリド)大好きだったり、
ベンゾジアゼピン系の安定剤(デパスやソラナックスなど)を毎食後に出したり、
ジプレキサやパキシルが大好きなのも、どれもこれも簡単だからじゃないでしょうか?
製薬会社の担当者がこう言ったから使ったとかが多いと思います。
睡眠薬も十分な説明が必要なベルソムラをなんの説明もなく処方していたり、
効果があるものでもその効果を十分に発揮するために、
しなくてはならない努力を怠っている医師が多いと感じます。
それで被害を被るのは患者さんなのです。
・・・と厳しい話は置いておいて、岡山は今回2回目ということで、
以前ブログに書いた「パキシルのジャマイカ効果 」(←リンクあり)について
エビリファイにはそのような過度なジャマイカ効果はないということを
パワーポイントの中に入れてほしいという依頼が来ました。
パワーポイントはその都度、相手の希望に沿うように作成。
一からではないですが、できるだけ新しくするように心がけています。
依頼した人はおそらく私のブログを読んでくださっているのでしょう。
「了解!」ってことで早速リクエストにお応えしつつ、
当日岡山に向かったところ、「あれ?見覚えのあるお顔・・・
でも以前岡山でお会いした大塚製薬の方かな?」と思っていたら、
なんと旭川で講演した時の担当の方が岡山に転勤されたとのこと。
すごいね~!
っていうかまた北海道呼んでくれないかな・・・などと思ってしまいました。
仕事なんですけどね。
エビリファイ、適応外にもたくさん使っていますが、
結構幅広く臨床で使えるお薬ですね。
Written By まきメンタルクリニック 院長 西崎真紀
ではでは今日は大好きなONE OK ROCKのThe Way Back を贈ります