さて、ニューヨーク食い倒れ旅行、3日目の後半です。(前編はコチラ★)
ニューヨークの記事ばかりで飽きる!と思われる方も居るかもしれませんが、もう少しお付き合いくださいませ。
前回の「Jean-Georges」でランチを終えたのが既に5時近くてすっかり辺りは日が暮れていました。今回私がニューヨークに来るということで、ボストンに住む友人のなおとカリスマ主婦のよっちが、わざわざ1泊2日で駆けつけて来てくれたので、ディナーを一緒に食べる事になりました。
ニューヨークの記事ばかりで飽きる!と思われる方も居るかもしれませんが、もう少しお付き合いくださいませ。
前回の「Jean-Georges」でランチを終えたのが既に5時近くてすっかり辺りは日が暮れていました。今回私がニューヨークに来るということで、ボストンに住む友人のなおとカリスマ主婦のよっちが、わざわざ1泊2日で駆けつけて来てくれたので、ディナーを一緒に食べる事になりました。
場所はアッパーイーストにある焼き鳥「鳥心」。
焼き鳥というややB級グルメの分類なのにも関わらず、ミシェラン一ツ星を獲得している超有名店。実はメインのディナーはこの後に予約が入っていたので、その前に軽く食べるつもりで居たのですが、希少部位を食べるにはシェフのおまかせコースを頼まないと食べれないので、結局みんなおまかせコースを頼む事に。ちなみにコース内で3種類までは好きな種類をオーダー出来るというので、棒つくね、レバーと西京味噌をリクエストしました。
まずは鴨肉の前菜。柔らかい鴨肉は独特の風味が味わい深くて凄く美味しい。紫蘇の葉の香りとも良く合っています。
口直しのお漬け物。さっぱりしてて、美味しい。ホッとする味ですね。
1種類目は腰軟骨。柔らかい肉の部分とコリコリとした軟骨の部分が混ざり合い、面白い食感です。肉自体がとってもジューシーで味があり、また軟骨好きにはたまらない部分ですね。
こちらは大根の鬼おろし。こういうのは凄く嬉しい箸休めです。
ふりそで。脂が多い部位なので旨味がぎゅーっぅっと凝縮されていて美味!また焼き加減が絶妙です。
ズッキーニの明太子マヨネーズソース。シャキシャキのズッキーニはこってりソースに良く合う!これ、家でも簡単に出来そうなので真似してみたいです。
シシトウ。定番の品ですが、文句無く美味しい。
ぼんじり。別名ぼんぼちと言って、鶏のお尻の部分。少量しか取れない希少部位なので、食べれて嬉しい!脂がしつこくなくて、味が濃くて美味しい。食感もプリっとしてて新鮮さが伝わってきます。
かにの春巻きと黄身ソース。箸安めにちょこっと食べるのは嬉しいですね。
リクエストした西京味噌。少し甘めの味噌が利いてて美味しい。
こちらもリクエストした棒つくね。これがめちゃくちゃ食べたかった!!!つくね自体に濃い目の味付けがしてあるので、黄身をつけて食べるのが最高にまいぅ~!これでつくねに軟骨の刻んだのが入っていたら、パーフェクトに好みでした。でもこのままでも十分美味しいつくねでした。白いご飯が欲しい。。。
こちらもリクエストしたレバー。半生のレバーは口の中でトロンととろけます。昔はレバーは死んでも食べれなかったけど、今はこの美味しさを知って本当に良かった。。。
よっちがレバーが食べれなかったので、代わりに出て来たのが厚揚げ。
さて、今回どうしてもこの「鳥心」に来たかった理由の一つはコレ
スペシャル親子丼!
これがどうしても食べてみたくて、無理矢理ランチとディナーの間に入れ込みました。ブランチならぬブディナー?笑
シェフのおまかせコースには最後に丼がついてくるのですが、普通の親子丼(鶏ひき肉を使用)とそぼろ丼、明太茶漬けの中から選べるのですが、5ドル追加でこのスペシャル親子丼も頼む事が出来ます。
さあ、黄身を割ったところをじっくりご覧ください。で、一口…
きゃーーー美味しい!
親子丼の具自体が割りと上品な味付けで意外とさっぱり。通常の親子丼は鶏ひき肉を使っているのですがこちらはゴロゴロと大降りのもも肉が使われていて、その肉のジューシーさと言ったら。。。たまりません!!!
そして上の黄身と混ぜ合わせる事で濃厚さが増して沖縄女性とスペイン男性が恋に落ちた感じです。(←超わかりにくい。。。)あぁ、これを食べれただけでも
し • あ • わ • せ…非常に大満足でした
最後のデザートは紫蘇シャーベット。このシャーベットが美味しいので有名だそうですが、凄くさっぱりしてて紫蘇の香りが爽やかでめちゃ食後のデザートにぴったりでした。
抹茶のアイスも食べたのですが、これも抹茶が濃厚で美味。良い抹茶を使っているんだなーと思いました。
ということで、ミシェラン一ツ星の「鳥心」。今までそこまで焼き鳥に興味を持った事がなかったので、過去人生で焼き鳥屋で焼き鳥を食べたのはそんなに多くありませんが、その中でたぶんトップ1に美味しかったです。さすが星一つ獲得しているだけの事はあります。焼き鳥は寿司と同様、シンプルな料理法なだけに、その美味しさが歴然としてくるので、素材の良さ、焼き加減など、こだわりにこだわっている印象を持ちました。今回はメインのディナーではなかったので、あわてて食べた感があり残念でしたが、次はもっとゆっくり来てじっくりいろいろな部位を食べてみたいです。もちろん、スペシャル親子丼もね
Yakitori Tori Shin
評価:★★★★1/2
さて、「鳥心」でお腹いっぱいになったのにも関わらず、次の目的地へ。
途中ちょっとセクシーなクリスマスディスプレイなども横目で観ながら寒さの中を黙々と歩く私たち。これだけ食べ続けても、なんとか次が食べれるのは「ひたすら歩く」おかげ。ニューヨークならではですね。ロスで車の移動だったら、これだけ食べ続けることは多分無理だと思います。
次の目的地はグリニッチビレッジにある「Blue Hill」。こちらもミシェラン一ツ星を獲得しているアメリカ料理の店。なんでもニューヨークから北へ1時間ほど行ったPocantico Hillsというところに独自の農場を構えていて、家畜や野菜などを育てています。その新鮮な食材を使った季節料理が売りで、実はその農場でもコース料理が食べれるのですが、この時期は農場自体がクローズしていたので、マンハッタンにある別店舗に来る事にしました。
入り口には小さな花束が添えてあって、凄く可愛い。これも自分たちの農場で取れた草花でしょうか?ちょっとしたセンスが光りますね。
こじんまりとした小さなレストランです。(これは帰る前に撮影したので客が居ませんが、到着したときは満員でした。)
まずはアミューズとアペタイザー。左からビーツのバーガーと自家製生ハム。一番右はVEGETABLES ON A FENCEと呼ばれるその時期農場で採れた野菜たちです。どの食材も口にした瞬間に新鮮さが伝わり、風味が濃くて美味。特に野菜は土の力強さを感じました。
この店は他の客の迷惑になるので、写真はオーケーでもフラッシュは禁止。(一枚目で注意を受けたので2枚目からはフラッシュ無しです。)なので、この後の写真はあまり奇麗じゃないですが、ご了承ください。
自家製パンとバターなどなど。リコッタチーズ、自家製バター、キャロットバター、ルッコラパウダー、キャロットパウダーとパンに合うコンディメンツがずらり。これらは全て頼まなくてもついてきます。パン自体も何も付けなくてもフワフワで美味しいのに、さらにバターやチーズなど、自分たちの農場で採れた食材を使ったソースなどがもう本当に美味しい!あまりの斬新さと美味しさに我々は感動を隠しきれませんでした。
私がオーダーした前菜は鹿のタルタル。今まで鹿のカルパッチョは食べた事があってもタルタルは初めてだったので興味津々。脂身がほとんどない赤身なので、とてもさっぱりしていて美味しい。付け合わせのマスタードやブラックオリーブなどと一緒に食べるとまた味が変わって楽しいです。
これはこの店のシグニチャー的一品の「morning's farm egg」。要は卵とベーコンの朝食をイメージしたものですが、これが
絶品!
写真があまり奇麗じゃないので伝わりにくいとは思いますが、周りに添えてある小さい四角い物体は豚の脂身やジャガイモ。そして真ん中に豚バラ肉や半熟たまごなどのシンプルな素材なのに、それが合わさると信じられない相乗効果を発揮し、旨味成分の極限を引き出した美味しさで、テーブルに居る我々全てがその美味しさに卒倒しそうになりました。
こちらはこの日の肉料理でイノシシ料理が2種類あったのですが、その一つ。3種類の部位をそれぞれの美味しさで表現していました。この時点で本当にかなりお腹いっぱいだったけど、それでも食べられてしまうのはやはり美味しいからでしょう。
こちらは暗い中のアウトフォーカスで申し訳ありませんが、王子が頼んだコース料理のメインの鶏料理。あまりに衝撃的なお料理だったので、どうしても紹介したくて載せますが、「Capon/シャポン」と呼ばれる去勢鶏(雄のみ)。何故去勢するかというと、ヒナの時に捨てられることが多いオスの採卵鶏の精巣を取り除くと、臭みのない霜降り肉に生まれ変わるそうで、日本ではクリスマスの時期に1羽2万円前後の値がつく高級鶏なんだそうです。これをこの農園でも育てていて、クリスマス時期の特別メニューとして出していました。通常私は赤身のお肉が好きなので、こう言ったレストランではメニューの中から鶏肉料理を選ぶ事はまずないのですが、王子のこの料理を味見させてもらって、あまりの美味しさに衝撃を覚えました。鶏肉が私の知っている鶏肉じゃないんです。今まで食べた事のないその味にまたもや脳がデーター収集できずに「???」状態。こんなお肉が世の中にあったんですねーーー。かなりびっくりしました。
今度どこかのレストランでお目にかかれる時があれば、絶対にその時は赤身の肉を差し置いて「Capon/シャポン」をオーダーしたいと思います。
さて、「鳥心」でお腹いっぱいになったのにも関わらず、次の目的地へ。
途中ちょっとセクシーなクリスマスディスプレイなども横目で観ながら寒さの中を黙々と歩く私たち。これだけ食べ続けても、なんとか次が食べれるのは「ひたすら歩く」おかげ。ニューヨークならではですね。ロスで車の移動だったら、これだけ食べ続けることは多分無理だと思います。
次の目的地はグリニッチビレッジにある「Blue Hill」。こちらもミシェラン一ツ星を獲得しているアメリカ料理の店。なんでもニューヨークから北へ1時間ほど行ったPocantico Hillsというところに独自の農場を構えていて、家畜や野菜などを育てています。その新鮮な食材を使った季節料理が売りで、実はその農場でもコース料理が食べれるのですが、この時期は農場自体がクローズしていたので、マンハッタンにある別店舗に来る事にしました。
入り口には小さな花束が添えてあって、凄く可愛い。これも自分たちの農場で取れた草花でしょうか?ちょっとしたセンスが光りますね。
こじんまりとした小さなレストランです。(これは帰る前に撮影したので客が居ませんが、到着したときは満員でした。)
まずはアミューズとアペタイザー。左からビーツのバーガーと自家製生ハム。一番右はVEGETABLES ON A FENCEと呼ばれるその時期農場で採れた野菜たちです。どの食材も口にした瞬間に新鮮さが伝わり、風味が濃くて美味。特に野菜は土の力強さを感じました。
この店は他の客の迷惑になるので、写真はオーケーでもフラッシュは禁止。(一枚目で注意を受けたので2枚目からはフラッシュ無しです。)なので、この後の写真はあまり奇麗じゃないですが、ご了承ください。
自家製パンとバターなどなど。リコッタチーズ、自家製バター、キャロットバター、ルッコラパウダー、キャロットパウダーとパンに合うコンディメンツがずらり。これらは全て頼まなくてもついてきます。パン自体も何も付けなくてもフワフワで美味しいのに、さらにバターやチーズなど、自分たちの農場で採れた食材を使ったソースなどがもう本当に美味しい!あまりの斬新さと美味しさに我々は感動を隠しきれませんでした。
私がオーダーした前菜は鹿のタルタル。今まで鹿のカルパッチョは食べた事があってもタルタルは初めてだったので興味津々。脂身がほとんどない赤身なので、とてもさっぱりしていて美味しい。付け合わせのマスタードやブラックオリーブなどと一緒に食べるとまた味が変わって楽しいです。
これはこの店のシグニチャー的一品の「morning's farm egg」。要は卵とベーコンの朝食をイメージしたものですが、これが
絶品!
写真があまり奇麗じゃないので伝わりにくいとは思いますが、周りに添えてある小さい四角い物体は豚の脂身やジャガイモ。そして真ん中に豚バラ肉や半熟たまごなどのシンプルな素材なのに、それが合わさると信じられない相乗効果を発揮し、旨味成分の極限を引き出した美味しさで、テーブルに居る我々全てがその美味しさに卒倒しそうになりました。
こちらはこの日の肉料理でイノシシ料理が2種類あったのですが、その一つ。3種類の部位をそれぞれの美味しさで表現していました。この時点で本当にかなりお腹いっぱいだったけど、それでも食べられてしまうのはやはり美味しいからでしょう。
こちらは暗い中のアウトフォーカスで申し訳ありませんが、王子が頼んだコース料理のメインの鶏料理。あまりに衝撃的なお料理だったので、どうしても紹介したくて載せますが、「Capon/シャポン」と呼ばれる去勢鶏(雄のみ)。何故去勢するかというと、ヒナの時に捨てられることが多いオスの採卵鶏の精巣を取り除くと、臭みのない霜降り肉に生まれ変わるそうで、日本ではクリスマスの時期に1羽2万円前後の値がつく高級鶏なんだそうです。これをこの農園でも育てていて、クリスマス時期の特別メニューとして出していました。通常私は赤身のお肉が好きなので、こう言ったレストランではメニューの中から鶏肉料理を選ぶ事はまずないのですが、王子のこの料理を味見させてもらって、あまりの美味しさに衝撃を覚えました。鶏肉が私の知っている鶏肉じゃないんです。今まで食べた事のないその味にまたもや脳がデーター収集できずに「???」状態。こんなお肉が世の中にあったんですねーーー。かなりびっくりしました。
今度どこかのレストランでお目にかかれる時があれば、絶対にその時は赤身の肉を差し置いて「Capon/シャポン」をオーダーしたいと思います。
この他にデザートやら何やらがあったのですが、あまりの暗さに写真撮影出来ず断念。でもどのお料理もデザートも最初から最後まで本当に素晴らしいものでした。今回は本場の農場へは行く事が出来ませんでしたが、次にニューヨーク近辺に来る機会があれば、絶対に「Blue Hill at Stone Barns」に訪れたい!そう思わせる力強い料理の数々でした。そして料理の技術もさることながら、やはり使う食材を自分たちの手で育てているのが素晴らしい。それぞれの季節に採れた旬の素材を味わう事が出来るレストランとして、ここは1年を通して四季折々で楽しみたいお店ですね。
最後になおとよっちと3人で記念撮影。これでどのくらい暗いかわかりますよね?笑
Blue Hill