ぼくの大好きなぬいぐるみのポポ。いつも一緒なのに、朝起きたらいなくなっていた! どうしよう! ん? これはもしかして……。ぼくと、やっぱりポポのことが大好きなねこのミュウがくり広げる、ほほえましいとり合いに思わずにっこりしてしまいます。黙々とポポをねらうミュウの表情にもご注目。「好き」のかたちが、かわいらしくコミカルに描かれた一冊です。
いつも元気なカズコさんが体調不良を訴えたのは、月初めの早朝だった
耐えられない程の喉の痛みに、早朝から耳鼻科に行くと、咽頭炎という診断だった
いくら体調不良とはいえ、今日は給料締めが待っている
スタッフ達が給料日をどれほど心待ちにしているか…ハアハア。
それ以前に本部がデータを待っている
カズコさんが出勤するとツカサくんがおたおたあわあわ騒いでいる
「カズコさん、ボクの机さわりましたか?
ここに置いてあった書類がないんですが」
人の机(特にツカサくんのなんて)を触るわけないし、それ以前に今出勤した所だ
「触らないよ」
「おかしいですね。先程まであった書類がないんです」
朝からイヤな予感(°д°;)
「なんの書類?」
「○○の△が書いてあるやつです」
それは月末の〆が終わったあと、今日辺りデータにしようとしていた書類で、今は紙上のデータしかないものだ
非常~~~~~~にまずい(((( ;°Д°))))!!
「ツカサくんさっき何していた?」
「カズコさんに見せた書類ダメだしされたのでシュレッダーしました」
「机の他の書類と混ざっていないんだよね」
「ちゃんと確認しました」
ふと恐ろしい考えが浮かんだ
「ねぇ、まさかシュレッターしてないよね?
用紙に貼っておいたピンクの付箋紙は貼ったまま?」
カズコさんはお気に入りのピンクの付箋紙を多用しているのだ。
「はいシュレみてきます!」
蒼白になって言った。
「カズコさん、ピンクの付箋紙の残骸が!大丈夫ですハリハリします!」
ハリハリとは、ツカサくんが残骸を1つづつくっつけて、A4サイズの用紙を復元してくれるという意味らしい。
私はふと、『アルゴ』という、実話に基づいた映画を思い出した
シュレッダーにかけられた機密文書を、子供達を使って復元するシーンがある。
あれはイラン革命の頃の話で、シュレッダーはまだ縦方向に裁断するだけだった。
現在のシュレッダーくずを見たらわかるが、とても人間の手で復元できるような状態では無い。
あまりの衝撃に、同僚のサトウさんへ連絡をした。
「ツカサくん、例の書類シュレダーしたって…」
「事故報告書だな。カズコさんどうするの!?」
「ツカサくんハリハリしてくれるって」
「………」
サトウさんの無言があまりに長かった。
翌日のお昼過ぎ、上司のイケダさんはお休みだった為ツカサくんに指示した。
「イケダさんにハリハリしている所をみられたら怒られるから、今のうちにしておいて」
「わかりました!」
その間にカズコさんがふと、ツカサくんが触っていた書類のチェックをすると、中から明らかに、他のものと異質な書類が混ざっている事に気付いた
もしや!?
おそるおそる確認してみると、それはシュレッダーにかけたはずの例の書類だった
いったいツカサくんは何をハリハリしているのか
失ったカズコさんの時間を返して頂きたい
Q “どうしよう”ってなったことは?
A や~もうね、頻繁に重要書類を紛失しています( ̄Д ̄;;
いつもクリックありがとうございます(^-^)/