とうきょうのでんしゃ
銀ちゃんは姉のオット(義兄)のイチロー(仮名)さんの事が大好きだ。
本人に向かって突然
「イチローおとうさん」
と呼んだときには、イチローさんの目から汗が出そうなほど、心を大きく震わせたものだ。
ある夜、この小さな扱いの電車を見ながら銀ちゃんが言った。
の中
「このでんしゃ、いちろーさんとのったねぇ」
夢でも見たか?
と思ったが、ふいに思い出した
確かに半年ほど前に、川崎駅で姉と買い物をしている間だけイチローさんに面倒を見てもらったのだが、一駅だけイチローさんが電車に乗せてくれたらしいのだ
それがこの南武線だったということか…。
イチローさんにこのエピソードを伝えたときの興奮状態、文字に表すのは本当に難しい。
とにかく泣きそうなほど(泣いていたかも)喜んでいるのが伝わってきた
イチローさんは
「次は何線に乗せてあげようかな」
と、無償の託児を引き受ける事を、楽しみにしてくれている。
頼りになるお義兄さんだ
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