新春浅倉列伝特別編
「ソープ嬢になる」と言ったAちゃん 第1話
従業員「珂依さんのお席、A1のお客様よりシャンパン頂きました~ありがとうございます!」
全員「アザース!」
A子「今日も飲むよー\(^^)/」
珂依「••••••お、おう」
A子「おい••••••
返事おせぇよ!」
珂依「Aちゃんさぁ•••いつもシャンパン入れてくれるのは嬉しいんだけど大丈夫なの?」
A子「ん?何が?」
珂依「だって今日でもう5日連続だよ?」
A子「あーお金?大丈夫大丈夫(^^)」
珂依「ならいいんだけど•••」
ホストはお客様の年齢や職業を自分から聞いてはいけないというルールがある
でも会話の中で大体わかってくる
A子は22才前後でごく普通のOL
先月からお店に来てくれるようになったのだがA子の総支払額はすでに100万円を超えようとしていた
特に同伴やアフターに誘ってくるわけでもなく担当ホストである俺に一通の連絡もなくお店に来てパーっと飲んで気前よく現金で払って真っ直ぐ帰る
不思議でたまらなかった
普通だったら
「このあとどっか行こうよぉ」
「次の休みの日って何してんの?」
「いつも来てるあの女って彼女なの?」
なんて面倒な事を言ってきたり少しくらい見返りを求めてきてもいいはず
しかしA子にはそれがなかった
A子「珂依君さぁ•••」
珂依「ん?」
A子「アタシが先月初めてこの店に来た時のこと覚えてる?」
珂依「覚えてるよ。でもあの時は車の話しかしてないよねw」
A子「そうそう(^^)
アタシも車好きだから全然楽しかったんだけどね」
珂依「フェラーリ好きだって言ってたよね
一瞬下ネタぶっ込んできたのかと思ったよw」
A子「初回でそんなこと言ったらアタシただの変態じゃん(^^)」
珂依「だからガチでフェラーリが好きなんだなって思ったよ」
A子「と言ってもアタシ免許持ってないけどね」
珂依「じゃあどうすんのよ?」
A子「運転しなくても助手席に乗れればいいかな(^^)」
珂依「あれ?フェラーリ買いたい!って言ってなかった?」
A子「買いたいけど運転はしないの!
珂依君もフェラーリ好きだって言ってたじゃん
あっ下ネタじゃないよw」
珂依「わかってるよ!」
A子「買おうよ!」
珂依「は?(´Д` )」
A子「アタシが買わせてあげるよ(^^)」
珂依「••••••」
冗談なのかなんなのか俺はまだよくわかってなかった
(2話へつづく)