Ice Legendsの時のインタビューを
DTRtSさんが上げてくださいましたので
少しずつ訳していきたいと思います。
(翻訳は許可をいただいています)
とても長い文章なので
とくに皆さんが興味がありそうな部分から。
元記事はこちらから。
https://www.facebook.com/DaisukeTakahashiRoadtoSochi/
D: 髙橋大輔
Q: DTRtS
---- ( で始まる箇所は
DTRtSさんが後から書かれたもので
インタビュー時の会話ではありません。
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髙橋大輔: やりたいことはまだ見つかっていない、でもフィギュアスケートはこれからもずっと自分と共にある
はじめに:このインタビューはほぼ全て英語で行われたが、時折英語での表現で的確な言葉が見つからない時、ダイスケは日本語に切り替えた。その場にいた日本人レポーターが親切にも要約してくださり(@Swiss Info様に感謝)、後日残りの部分を日本語から翻訳した。
出来る限り彼の英語をそのまま残した。言葉にする際のためらい、そして「間」。これらの静寂には、どんな洗練された文章にも表すことのできない多くのものが詰まっていると感じたからである。
撮影:Mayumi Nagura
翻訳:Sachiko Hiramoto
文:Lucia Lisitano (Daisuke Takahashi Road to Sochi)
2016年4月20日 ジュネーブにて
(訳注:インタビュー中ほど、ラクリモーサに関する部分ですm(__)m noroton)
Q. あなたのショー、クリスマスオンアイスでは、シェイリーン・ボーン振付による『ラクリモーサ』を演じましたね。それについて聞かせていただけますか?なにかあなたが伝えたかったことなど?
D: ああ・・難しい質問ですね。シェイリーンはこう言ったんです。ラクリモーサの最初の部分は、あなたが・・・どう言えばいいんだろう?・・・道に迷っていてどうすればよいか分からない感じだと。躊躇するとか、悩んでいるとか・・・それで合ってるかな?自分の人生で何をするべきなのか迷っている、かな。なのでその部分では僕は悩み困惑している・・・
そして後半で音楽が変わるところで僕は・・・自由になる、と言えばいいかな?この部分で僕はどんどん、より表現する自由を与えられるんです。
彼女にはこう提案されました。「あなた自身のことと重ならないかしら?アメリカに行っていた間にあなたが考えていたことや躊躇していたこと、そしてスケートをするという決意で(日本へ)戻り、だんだんと自由を手に入れたことと」
こんなことを話してくれました・・・難しいですけど。
----(そう、難しいことですよね。それは感じました。彼が母国語においてさえも上手く表現できず、すべてを言葉にするのに苦労していることに気付きました)
----(彼が話していることは理解できます。この時、そこにいた日本語を話す人でさえ意味を掴みかねて恐縮しながら彼にもう一度言い直してもらったほどです。ですが、私には日本語の翻訳さえ必要ありませんでした。彼がひとことひとことを探り、苦労しながらも紡ぎだしてくれた英語の言葉、それらは私にまっすぐに向けられ、すべてを明確に物語ってくれたのです。ニューヨークでの葛藤、彼が長い間抜け出せずにいたであろう暗闇の世界、それらすべてを。囁くように語られた言葉には、それよりはるかに深いものが込められていると感じました)
D: 僕が物事に躊躇したり、迷ったりしていたことをシェイリーンは言っていたんです。そして自分の人生についての決断をしてからは自分をどんどん解き放っていった・・・そのことが重なると。
----(私は彼がそこまで話してくれたことにちょっとびっくりしました)
Q: はい、とてもよく分かります。あなたは氷上でそれをとても雄弁に語っていらっしゃいます。そしてあのプログラムは非常に革新的でもありますね?
D: え、そうですか?えー、どうかな、それは分からないですけど。
Q: 多くのファンがそのように感じていました。
D: ああ・・・じゃあそれでOKということで!(笑)
(後略)
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つづきます。