こんにちは。
望んだ結果に半歩近づきたい人のメンタルトレーニング、なつめれいなです。
参考記事
“世界一”速い16歳。~100m10秒19、桐生祥秀の将来性~
先日、洛南高校2年生の桐生祥秀選手が、岐阜国体で10秒22を出し、先日3日の「エコバ・トラック・ゲームス」で10秒19という驚異的な記録を出しました。
まだ16歳11ヶ月のため、「ユース」の扱いとなるのですが、この記録はジュニアの世界記録で見ると、第3位に相当する記録ということで、いかに驚異的であるかということが分かります。
陸上競技に関しては、専門外であるため、技術的なことに関しては、専門家の方に任せるとして、どうしてここまで短期間のうちに立て続けに記録を残せたのかについて心理的側面から考察してみたいと思います。
まず、一番の理由としては、まだそんなに欲張っていない状態であった(であろう)ことがあげられます。
インターハイ時は腰痛が出て練習が積めず、平凡な記録に終わっており、練習が積めた秋の国体で初めて記録が残せたわけですし、おそらくはそんなに「狙ってやろう」という気持ちはなかったであろうと思われます。
しかし、国体の予選でいい記録が出て、「勝てるかもしれない」と思った。そうして意欲が出てくると、特にユースやジュニアの段階であれば、120%の力が出るものです。
そうなるとしめたもので、ますますいい記録が出やすくなるものです。
二番目としては、結果が出始めると面白くなってくるということです。
皆さんも経験があると思います。
何か始めた時、最初はなかなか成果が出ないので、面白さが見いだせないと思います。
私の場合ですと、最初は下の方をうろついていても、ある程度一定のペースで追い上げていき、知らぬ間にトップクラスに追いついていました。
これはどうしてかといいますと、最初のうちはとにかく基本をおさらいしていくことを心がけ、できるようになってきてから少しずつ応用に取り掛かっていくという習慣を守り続けていたことにあります。
当然最初は結果は出ませんが、一定のペースを守り続けていくことで、ペースの落ちてきた人を次々と追い抜いていくというわけです。
これが出来る選手は、強いです。
桐生くんも、もちろん才能が有ることはいうまでもありませんが、普段からの努力もしっかりしているはずです。
さて、今後の可能性についてですが、桐生くんの現時点での年齢は16歳11ヶ月で、もう少ししたら17歳になります。
これから体ができてきて、来年、ジュニア年代(20歳未満)に入っていく再来年以降、記録を残せるかどうか、記録が残せなかった時にこれまでどおりモチベーションを維持できるかどうかにかかっているのではないでしょうか。
心理の専門家として、一ファンとして、桐生くんの今後に、大いに期待したいと思います。