暑苦しいのは分かってるけど、溢れる涙は止まらない | ねじまき鳥

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つれづれ日記

SLAM DUNKアディクトな我が家




明日


我々夫婦は5回目の

小4息子・チビ寅氏は6回目の


映画 THE FIRST SLAM DUNK

観に行ってきます




去年の12/3に公開して

かなりなロングランだけど


さすがにもう

レイトショーでしか上映しない映画館が増えてきたし

夏休み前に終了するところもある中


もう一回観たい

映画館で最後にもう一回観たい


息子 とダンナと私 が騒ぐもので




1回目は

内容についていくのに必死だったのだけど


2回目以降

回を重ねるごとに涙の量が増えているオイラ




今回に関しては


観る前から

もう、泣いてます




なんでやねん




・・・




チビ寅がバスケをはじめて

もうすぐ2年




保育園の頃は


ドッヂボールが下手過ぎて

みんなの輪に入ることすら拒んだ息子のことだから


過度な期待などもちろんしないし

楽しみながらやってくれたらいい


スタメンとか活躍とか

そういうのとはもう一切無縁だろうけど

君がやりたいならかあさんは応援するよ


そんな気持ちでいたのだけど




彼は

あっという間にバスケにのめり込み


経験者である父に教えを乞い

家での自主練を欠かさず


特に4年生になってからは

チームで5.6年のお兄さんたちに揉まれてるうちに

ビックリする程うまくなりました




頭の中は

バスケと今日の夜ごはんのことでほぼ満タン




そんな息子を見ていたらね


スラダンの主人公たちの想いが

これまでの何十倍

何百倍もリアルな渦となって押し寄せてきて


観る前から泣いている

という怪奇現象が起きるわけです




・・・




チームメイトとのバスケに対する温度が違い過ぎて

孤立を深めていたキャプテンの赤木が

その熱意を等しくする仲間に囲まれてはじめて


嗚呼

もう自分一人で頑張らなくてもいいんだ

こいつらの為に、俺が身体を張ればいいんだ


と気付くシーン




息子も今


同級生の中で

そのやる気も技術も突出してしまったことで


バスケに関しては

年上としか話が合わなくなっているのだけど、、




もし

同級生たちが

自分と同じ温度でバスケに打ち込み始めたら


嬉しさも しんどさも 悔しさも

同じように分かち合えたら


息子はどんなに喜ぶだろうか、、




きっと全部の感情の触れ幅が倍になる




仲間と一緒に

見たことのない景色を見ることができる




それが息子を

どれほど大きく、逞しくしてくれることか




そう思うと

目が潤む




・・・




数ヵ月前


有痛性外頸骨と診断されて

足に負担のかかるフットワークはせず


常に

特注のインソールを靴にしのばせている息子




このくらいならまだ

だましだましやればいいけれど


もし

バスケを続けることが難しいような怪我に見舞われたら、、




もうどうでもいいやと自暴自棄になったミッチーの気持ちが

分かりすぎるほど分かる




もうどうでもいいはずなのに

どんなに悪い奴らとつるんでも

タバコだけは吸わなかった彼が言う


安西先生、、

バスケがしたいです


の台詞に


泣き崩れたミッチーより

なんならあたしのが泣いている




バスケができなくなって

何をどうしたらいいか分からなくなった


ほんとは

ずっと

バスケがしたかった


バスケをしてるみんなが

死ぬほど羨ましかった


バスケがしたい

バスケがしたい

バスケがしたい

バスケがしたい


の想いが

ぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶ


安西先生、、!!


に含まれてる




バスケがしたいです


って

嗚呼、よく口に出せたね

ミッチー


と 




・・・




そして

映画で出てくるリョータの


俺にとってバスケだけが

生きる支えだった


という言葉




おともだちとうまくいかず

凹んでる日も


反抗期も相まって

私と怒鳴り合いの喧嘩をした日も


学校なんてもう嫌だと

うんざりした日も


バスケの自主練だけは欠かさないし


よほど体調が悪くない限り

バスケの練習も欠席しない息子




まだ9才の彼ですらそうなのに




これから味わうであろう

数々の困難を前に


もしかしたら

今以上に


バスケが拠り所になっていくのかも知れない


バスケだけがほんとに

生きる支えになる日が来るのかも知れない




それで

リョータが母親に言うんだよ




バスケを続けさせてくれてありがとう

って




昔のように

大手を振って抱き締めることなどできない


慢性的な不機嫌に苛まれている

思春期ど真ん中の高校生の息子に

そんなこと言われたらさ




もうダメよね

涙腺崩壊よね




嬉しさにむせび泣きながら


🤎チーズと海苔で

ごはんの上にバスケットボール🤎


みたいなお弁当作って

心底嫌がられるんだろうね


きっと




嫌われたくないから

梅干しをボールに見立てるくらいで我慢しておこう




・・・




本気じゃないとたどり着けない

本気で取り組んだからこそ見える景色


ってのが

絶対にあって


リアルタイムで弟と少年ジャンプで漫画を読んで

アニメを見ていたときとは


まったく違う温度と深度で

私はこの作品と対峙している




私が頑張ってるわけではないけど

頑張ってる息子を一番近くで見てる者として


たぶん


私も一緒に

成長させてもらってる




・・・




井上雄彦が言っていた




この漫画の企画を持っていったとき

バスケ漫画なんて流行るわけがないと散々言われた


でも

そんなことはないと思っていた


バスケは絶対に悪くない

自分が頑張ればいいだけだ





そう


作者である彼が

他の追随を許さぬ熱意と集中力の持ち主だからこそ


彼から産まれたキャラクター達にも

熱い魂が宿る




でもそれは

選ばれし者のみが手に入れられる特別なものなどではなくて


誰もが持ってる

生きてく上で絶対に必要な熱源のようなものだから


きっと

こんなに

みんなに響く




・・・




というわけで


明日映画を観に行く予定だというだけで

今日から泣いてるアラフォーが暑苦しくお届けしました




皆様も

よい週末を~




チャオ










1回目




2回目





3回目飛ばして4回目