アフターコロナと母業とゆとりと | ねじまき鳥

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つれづれ日記

10月の自分の誕生日前にコロナになって

3日間40℃の熱と

眠れないほどの身体の痛みにおそわれました




この熱と痛みを

家族に味あわせるわけにはいかぬと

家の中で完全隔離




オット氏は

水以外は何も口にできず

トイレに行くのすら必死な私を見て

在宅勤務を選び


私は

まるまる一週間

息子氏の顔すら見ることができませんでした




そのことが私に与えたダメージは

思ってたよりも大きく


熱が下がったあとでも

すぐに疲れてしまう




何をするにも

ー例えば車の運転ひとつとってもー

自信がなくて


なんとか仕事と

最低限の家事をこなす日々




そこから1ヶ月




ようやく

ようやく


気力

体力が戻りつつあり


そして今日は仕事が休みで

自分もそれなりに動ける


という

本当に久しぶりのおひとりさまデイ




出かけたい




そう思い

ひとりで映画を見にきました




ドラマの頃から好きで見てる

『ゆとりですがなにか』




・・・




映画館に向かう道すがら

ふと、自分が実家を出たときのことを思い出して




社会人5年目、27才の私と


父が亡くなり母子家庭である我が家に

絶対君主として立ちはだかる母親との折り合いは悪く


まともに口もきかぬ日々が

もう半年近く続いていました




お互い様だけど

私のストレスも限界




ここは母の家なのだから

出るなら私の方だ


と思い


一人暮らしをするための部屋を探し

ここにしようと決め


母に話をしました




半年振りくらいに

まともに向かいあって




家を出ようと思う

ここにしたいと思える部屋が見つかった


悪いけど一緒に見にきて欲しいのと

保証人になってくれないか





すると母は


分かった 

仕事の都合をつけて見に行く


一人暮らしに必要な家電のお金は私が全部出す

それ以外はなにもしてあげられないけど


と言った




あの時の私は

自分のことでいっぱいいっぱいだったけど

母はかっこよかったなと思う




しのごの言わずに

家電一式買ってやる

とだけ言った




自分が親になってみて


この先

息子に家を出ると言われる事を想像したら

怖くて怖くて仕方なくなった




私が何時に帰宅しようが

息子は別の部屋に帰る


ご飯を作って待ってても

それがたとえ息子の大好物のハンバーグだとしても

息子はもう食べない




え、、

どうしたらいいの?


ごはんは何合炊いたらいいの?

おやつのカントリーマアムはもう要らないの?

体操服はもう慌てて洗濯しなくてもいいの?




それは

私にとって

どんな毎日なの、、




いやいや

待て待て

息子、まだ小4だから


とは思うものの


ねぇ、 

だってさ

ついこないだ産んだ子がもう10才なのよ




49センチしかなかった赤ちゃんが

もう155センチなのよ




この電光石火な10年をも一度過ぎたら

嗚呼、もう二十歳じゃないの!!




動揺が収まらなくなって

考えるのを止めた




・・・




10才、小4といえば

まだまだ子供




なんだけど

我が息子は心身ともに成長が早くてね


なんかもう

根本的に追い付かない


母の気持ちが




・・・




そんな焦燥を抱えつつ

ゆとり、見てきます




ひとまず

じゃあね