女流名人リーグは10名からなり、その内4名が陥落し翌期にトーナメントで勝ち上がった人と入れ替わる仕組みですが、本日その最後の2つの席が埋まり全10名が決定しました。
１．西山朋佳女流三冠
２．内山あや女流初段
３．石本さくら女流二段
４．渡部愛女流三段
５．山根ことみ女流三段
６．鈴木環那女流三段
７．加藤桃子女流四段
７．今井絢女流初段
７．野原未蘭女流初段
７．大島綾華女流二段
入れ替えの4名が同列7位になるかと思いますが、前期に陥落した4名中カムバック出来たのは加藤桃子さんだけでした。前期は陥落したのが全員女流四段で珍しい現象に思いましたが、伊藤沙恵女流四段は本日野原さんに敗れ、上田女流四段、香川女流四段はトーナメントの山を抜けられませんでした。その他、ここ数年の女流棋戦で上位活躍している面々では、中井女流六段、中村真梨花女流四段、室谷女流三段、加藤圭女流二段、塚田女流二段...、あたりの名前も見えない結果となりました。
基本的にはいいことだと思いますが、女流棋士の若手が大勢活躍し、今後も競争が激化していきそうです。その中で福間女流五冠と西山女流三冠のツートップでタイトル独占していますが、今後、誰がいつどのようなタイミングで牙城を崩すことになるのか...。そうは言っても三番手は加藤桃子さんだと思いますが、先日の体調不良はやや慢性的な体質や生活習慣を含めた問題があるようで、対局以外の仕事をセーブされるとのこと。誰であっても健康第一で、おそらくオーバーワークだったのかなと。ちょっと可哀想というか、いじらしいというか、最大限ストレッチした生き方を続けていたんだろうかと。タイトル獲得が明確な成果だとすれば、ここ何年かでは第3期清麗だけになってしまうし、もちろんタイトル挑戦回数は多くあと一歩の惜しい結果だったこともありますが。男性棋戦の方もそうというか、「さらに」な状況ですが（つまり藤井竜王名人がタイトル戦無双状態）、強い人が勝つのを見るのは楽しいというのもあるんですが、強い人は強いんだから、それ以上に応援しなくてもいいんじゃないかみたいな気持ちも正直ちょっとあります。
