冤罪・父と子の旅路、久しぶりにドキドキし、号泣しました。
わけあり死刑囚役の橋爪功さん、実は橋爪さんの息子だったという仰天の素性だった新人弁護士役の中村俊介さん。
息子を思うあまり、27年牢獄で殺人犯の汚名をすすんでかぶり死刑執行の直前、中村俊介さんが自分の出生の謎を解き受け入れ証拠獲得に奔走し父を救うという、切なく苦しい展開。
最後のシーンの橋詰さんの嗚咽と、中村さんの涙、そして「お父さん!」という声は、ぐいぐいと引きつけられ涙なくては見られませんでした。
脇もすてき。殺人犯の子とわかっていながら育ててくれた伯父が竜雷太さん、橋爪さんに心をくだく看守に伊吹五郎さん。たまりません。
監督「相棒」の監督もされていた長谷部安春さん。大滝秀治さんがゲストの伝書鳩のはなし「正義の翼」とか、蟹江敬三さんのゲストの「コハク色の殺人」とか、ちょっと影のある人間にスポットをあてた作品で印象に残る監督さんです。
テレビ局が違うせいか、さらに人間描写を深めているきがするのは、ドラマのTBSマジック?
思いがけなくインフルエンザA型にかかり、思いがけなく家でただぼんやりとTVだけをみていていいという、状況で、心に深く残るドラマと出会いました。
ちょっとヘビーだったけれどね。