渡辺えり子さんの二時間ドラマというと、頭に浮かぶのは「100の資格を持つ女」とか「遺品の声を聞く男」だけれど、このシリーズも大好き。


これは、保険の査定という重く湿っぽくなりがちなものを、保険を支払う側の人間であるえり子さんが、事故死をした相手の立場にたって、検証を重ねていく、一生懸命さもだけれど。

渡辺えり子さんと敵対関係にある洞口依子さんとのやりとりも魅力。元同僚という間柄、なので、阿吽の呼吸でドラマが盛り上がる感じ。


しかも今回は、宇梶剛士さんが、えりこさんのパートナーで、これが良い絡み。不器用で法律だけは強くて、みたいな役、似合ってましたね~

さらに、事故死した男の父親に綿引勝彦さん、男の妻にちょっとヤンキーな感じに無理があったけど高橋かおりさん、そしてご近所のおばさんに角替和枝さんと、芸達者さんがそろい。


これで面白くないはずがない、という鉄板のドラマでした。


それにしても、事故再現用に「安全第一」というヘルメットに紙風船4つつけて自転車こいでる渡辺えり子さん、チャーミングすぎでした。