「やばけん」と聞いた時、名古屋名物の「矢場とんかぁ!?」と思ってしまいました、が、おなじ矢場でも主人公の矢場健からきた「やばけん」だったのですね。

もうそこで1本、とられています。


しかも舘ひろしさんが、その矢場健役。

役柄は「待ち合わせの時間には秒単位まで正確、手帳に書き込むスケジュールは分刻み、潔癖すぎる性格の東京地検検事」とあるのです。ただのかっこいい検事さんじゃないらしい。

テレビ東京の「神楽坂署生活安全課」シリーズで、かっこいいのにちょっとダサい役にクスッとし、テレビ朝日の「ダンディ・ダディ~!?恋愛小説家・伊崎龍之介」でかっこいいのに一人娘にとっても弱いなんともな父親、で大爆笑を重ねて。この人が真面目にやればやるほど、シニカルな笑いをとれる珍しい役者さんなんだなぁ、とファンになったので、この「ヤバケン」にはとっても期待。今週一番楽しみにしていたドラマです。


いやぁ面白かったなぁ。

舘さんの姿勢も立ち姿も美しい、着ているものもいかにもオーダーメイドでびしっとしていて、隙がない。

だからこそ、本人的には大まじめだけど、傍から見たら超どんくさい時の舘さんの可笑しさが、さらに映えるのだけれど。


婚約した翌日に婚約破棄された女性の妹役に、原沙知絵さん。精神科医さんで、ヤバケンを理解しつつ、観察対象としてもヤバケンに興味を持ち、さらに恋愛感情もあるという、複雑な役どころ。この二人の絡みがかなり笑えました。


ドラマのキーマンでもある弁護士役の愛華みれさんも。この役にはぴったり。遠藤久美子ちゃんもお母さん役が板についていました。


このお話しはこれからシリーズになるのかな?なるとしたら…

おそらくは舘さん、原さん、舘さんの上司役の矢崎滋さん、舘さんの部下役の河合我聞さんの4人が核となって、お話が進むのでしょうか、毎回のゲストによってはどんな化学変化を起こすかもわからない面白さを秘めているので、ぜひ!ぜひ!シリーズ化して欲しいな、と思います。