余貴美子、それまでもなんて上手な女優さんでしょうと思っていたのですが、テレビ朝日「ダンディ・ダディ」でアラ?と思い「Dr.伊良部一郎」のマユミちゃんで、私の中では大ブレークした女優さんです。クールで、コケティッシュな、コメディエンヌ。ほんとにチャーミングな方で惚れぼれします。


この女タクシードライバーの事件日誌も要チェック。見逃していた回は再放送があったら何としても見たいと思っていました。

バネ指痛くて寝られなくて3時間睡眠だったけど、真剣にみましたこの「届かなかった手紙」。


レギュラーメンバーの皆さんの掛け合いも楽しいですが。

なんといっても大杉連さん、平泉成さんという渋いお二方。篠原ともえさん演じる多恵さんの二人の父親、殺人を犯してしまった実父と、養子にもらってくれた義父(多恵の実母の妹の夫)。お二人が直接絡むシーンは少ないのですが、何が何でも多恵の幸せを願う、という強い愛を感じます。義母役の田島令子さんもすごい!

葛山信吾さんが多恵の婚約者。でも大杉連さんに実腑を殺された被害者の息子でもある。

いままで、なんとか均衡をたもっていたものが、ラジオに投稿されたハガキがきっかけで、加速度的に坂を転がり取り戻しのきかないところまで行きつく。


多恵を思うばかりに、どんどんと広がっていく負のスパイラルを、余さん演じる衿子が、何とかしたいと心を砕く。

その多恵役の篠原ともえさんが、これだけの芸達者さん相手に、まったくぶれていない演技を見せる。ここも見どころでしょうか。


大きなアクションも、派手な仕掛けも、おおがかりな謎解きもない。

人の心の機微、難しさを切々感じるラストシーン。


家族全員、号泣でした。


余貴美子、篠原ともえ、葛山信吾、村田雄浩、北村総一朗、平泉成、田中健、斉藤洋介、田島令子、佐藤二朗、大杉漣