田村亮さん演じる刈谷警部と、藤谷美紀さん演じる娘のカメラマン・和美が、事件を追いながら解決に導くお馴染のシリーズ。

トリックは「はぁ?」と思うほど脱力なモノが多く、いまどきのサスペンスドラマではクラシック。でもそこのところを楽しむために見るドラマではない。

刈谷警部と、和美の絡み…とんでもない高い確率で殺人現場に居合わせる娘・和美。そこに駆けつける父・刈谷警部。娘の姿を見つけて「和美!何でお前がここにいるんだ!?」いうところは、水戸黄門のご印籠、浅見光彦の刑事局長の弟とわかったときの相手刑事の「また、浅見さんもお人が悪い!」に通じる、お約束。

そして刈谷警部が、娘のフィアンセ”夏目くん”に対するいろいろなドギマギぶり。

でも私が一番好きなのは刈谷夫人・和美の母を演じる中野良子さん。
いいなぁ、着物をふわっと着て、いつもニコニコしていて、二人を見守って…家の中の太陽のよう。
理想のお母さん像だわ、、私には無理だけれど。

制作した方には申し訳ないけれど、このシリーズは、私のように2時間ドラマをながら観しているものにとっては、とてもありがたい。途中仕事の電話が入っても筋は追えるし、大きなどんでん返しもないし。
それにしても、ちょっと前まで離婚騒動で話題だった涼風真世さん、いま話題の遠野凪子さんが、小さい時に離れ離れになった姉妹役とは。配役の妙味。