横山秀夫さん原作のサスペンス。
陰の季節シリーズは、上川隆也演じる某県警・警務課調査官二渡真治が
警察全体を思い、正義とは何か、警察官の本分とは何かを常に自問自答して
問題解決に奔走する内容。
そこに渦まく、縄張り意識やメンツなど、「おそらくは、そうであろう」という
こちら側の想定を超え、さらに深くえぐく描いている。
長門裕之さんが、県議会議員で一癖も二癖もある役を演じているのだが
その県議をもすら利用して保身を図る、県警秘書室長の坂庭正一さんも
意外性のある役で、なかなか面白い。
そして津田寛治さんの、突っ走る系の役もたまらなく好き。
今回は「男の友情」がもう一つ柱にあって、これも見どころ。
2時間ドラマで横山秀夫さんといえば、「絶対見なきゃ!」と思わせるシリーズですね。