友達が 倉庫を片付けている時見つけた古い写真を見せてくれました。
それは、私が生まれ育った町の昔の写真です。
たぶん明治の終わりか大正の初め頃でしょうか。
まだ浜が残っていて 大浜と名づけられた町の由来が分かる写真です。
山のてっぺんまで耕された段々畑、いぐりを背負ってこの段々畑を何度も上がり降りしながら
農作していたのでしょう。
私の子供の頃には、この段々畑にみかんが栽培されるようになっていたので、ハゲ山のように
てっぺんまで木のないこの写真は、ちょっと衝撃的です。
これが 現在の写真です。
上の写真を撮った場所には、畑が荒れて木が繁って行く事もできませんでした。
道路の拡張と埋め立てなどで、すっかり消えた浜、山のてっぺんまで耕された段々畑は、
今では雑木林になっています。(この方が環境的にはいいかも)
それにしても 道路も港も整備された今より、昔の方が活気があるように見えるのは
あの段々畑のせいだけではないでしょう。
それは 高齢化と空家が増えている現状があるからです。
今から100年後、家が数軒しか残ってなかった、というようにならない事を祈っています。