伝統風水師の秀山です。
実際の地形においては、四神相応の条件に当てはまる地形はそれほど多くはありません。
その他に格局(かっきょく)といわれるさまざまなパターンや、平地龍(平陽龍)という平地における起伏から読み解く方法やさまざまな看法があります。
これらは古典の研究のみならず、師について学ばなければ、理解することはほとんど不可能と思われます。
山に分け入り、沢を登り、河口を探る地理風水の旅を繰り返すことによって次第に理解できる要素がほとんどです。
そのなかでも、龍穴格局(りゅうけつかくきょく)は、四神相応の地形的条件とは関係なく、龍の形や龍同士の組み合わせなどから判断します。
このような古典の図が残されていて
この図に似た地形を探せば良いわけですが、それでも簡単ではないのです。
たとえば、左のペ寺の左上に回龍顧子形がありますが、龍が振り返って見ている形だとされています。
九州の雷山の千如寺が、この格局にあたります。
しかし、ひとめでこの格局だと判断できる人は、それほどいないと思います。
いつも、古典図を眺めながら龍を追いかけ、イメージをふくらませている事で、判断ができるようになるわけです。