今週末は久々に湯屋へ。
天保銭日乗-小杉湯
ちょいとした野暮用があり、久々に車で都心部に出た帰り、訪れたのは高円寺にある“小杉湯”さん。


駐車場があるとのことだったのですが、少々入り組んだ場所にある模様で。


青二才の頃から杉並~世田谷界隈の路地の恐ろしさは織り込み済みの天保銭としては、この界隈で見ず知らずの路地に車で入り込むなどという真似はとてもできることではないものでして。


大人しく早稲田通り沿いのコインパーキングに車を止め、徒歩で赴くことに。


商店街を抜け、自転車でもすれ違いに気を使いそうな細道を抜けたところに、こつ然と姿を現す唐破風造の建物。


“小杉湯”さんです。


区内のお湯屋さんにしては広い造りで、下足場も脱衣場もゆったりとしています。


もちろん、肝心の湯船も、ミルク風呂、薬湯風呂、マッサージ&ジェット風呂に水風呂と、サウナこそないものの、よりどりみどり。


銭湯ではかなり充実した部類に入るのではないでしょうか。


中でもミルク風呂は、注意書きによると「都内ではここだけ」だそうで、何でも新陳代謝を促し、肌をスベスベにするとのこと。


確かに男湯にあるのは例がないような・・・最近は男性でも美肌に興味がある方が増えたのですかねぇ。


もっとも、あまりの肌の白さときめ細かさに、幼少のみぎりには婆様から「おめえは相撲取りになるといいよ」と言われ続け、長じてからも友人から「お前の肺と内臓は使い物にならんだろうが、皮膚だけはドナー登録しとけ」と言われ続けた天保銭にはあまり必要のない代物。


まあ、天保銭に限らず不惑を超えたおっさんにはあまり需要はないような気もしますが。


物珍しさからちょっとだけ浸かり、隣の薬湯へ。


薬湯は日替わりのようで、この日の薬湯は“ゆず湯”。


夏にゆず湯というのも、清々しくてなかなかによろしいものです。


真新しい富士山のペンキ画もまた、清々しくてよろしい。


流石にこれだけ設備が充実していると、近在の方々の評判もよろしいようで、天保銭が入っている間にも老若男・・・女はわかりませんが、入れ替わり立ち替わり訪れるほどの人気。


あまり長湯をするのも心苦しく、早めに切り上げたのですが、お湯屋のお湯というのは、なぜか出た後の爽快感が家風呂と異なるのですよね。


やはり、暑い折にも風呂はお湯屋に限るわけです。