昨日は、久々に神保町のらくごカフェへ。

天保銭日乗-第14回松之丞百席
松之丞さんの百席も今回で14回目。1回に平均4席読んでの全25回。後半戦に突入です。


二つ目に昇進されて1年弱。知名度も上がってきたのか、会場は51名という過去最高の入り。


らくごカフェのキャパだとギリギリでしょうか。盛夏の折、少々息苦しさを感じるほどです。


演目はチラシでは、宮本武蔵伝の“天狗退治”と“吉岡又三郎”、真景累ヶ淵の“宗悦殺し”の3本だったのですが、諸般の事情で宮本武蔵伝は“柳生十兵衛”と“玄達と宮内”に変更。


前回、「遮二無二武蔵」で聴いたのと同じ噺になってしまいましたが、宮本武蔵伝である以上いずれは被るし、同じ噺でも楽しめるのが会場で直接聴く面白さ。


“天狗退治”と“吉岡又三郎”は次回の「遮二無二武蔵」の際に期待することといたしましょう。


ゲストの三笑亭夢吉さんの演目は“佐野山”。講談の“谷風の情け相撲”が出典になっている噺で、松之丞さんのリクエストとのこと。


トリは予告通り“宗悦殺し”。こちらは三遊亭圓朝師匠創作の落語。


こういう落語と講談の境目にある噺をやらせると松之丞さんは上手いのだろうとは思っていましたが、やはり大したものです。


しかし、二つ目の落語家さんで、真景累ヶ淵を演る方っているのでしょうかね。


思い出してみると、トリの際、一度も張扇を使っていなかったような気も・・・このまま落語と講談の境界をひた走っていくのでしょうか。


まあ、面白いものは面白いのだからよろしいのですが。今後の松之丞さんの方向性が興味深いところです。