福井競輪参戦の翌日。
せっかく福井まで足を伸ばしたので、この際、未踏の百名城も回らねばと訪れたのが、一乗谷朝倉氏遺跡。
戦国期に信長包囲網の一角を担った越前の雄、朝倉氏の本拠地です。
足利将軍までその威勢を頼って落ち延びてきた一乗谷。遺構を見るだけで、その規模の大きさがわかりますが、こちらは遺構の一部に町並を復元しています。
建物の内部も復元されていてなかなか興味深いのですが、同行した相棒K曰く「実家の物置とあまり変わらない」とのこと。
結城の旧家の出のKにとっては、目新しいものではなかったようです。
復元町並と一乗谷川を挟んで対岸に朝倉館跡があります。
瀟洒な造りの唐門が目を引きますが、こちらは信長に滅ぼされた朝倉氏最後の当主・義景の菩提を弔うために江戸中期に建てられた松雲院の山門とのこと。
唐門の背後の山並が一乗谷城跡なのですが、今回は時間に余裕がないため割愛。
空堀、堀切、土塁といった遺構が状態良く残っているとのことですので、また、次回、時間を取って参るといたしましょう。
背後の坂上から見た朝倉館跡。16棟の建物群からなる初期書院造の壮大な館が建っていたそうです。
一乗谷朝倉氏遺跡資料館に館の復元模型があるとのことですので、興味のある方は併せて見ておいた方がよろしいかもしれません。
館跡の一隅には、義景の墓も建っています。こちらも松雲院建立の際に建てられたものだそうでして。
源氏の徳川時代になって、足利将軍を庇い平氏の信長と戦った朝倉氏が再評価されたということでしょうか。
このあたりも少し調べてみると面白いかもしれません。