月曜日は池袋演芸場で行われた「第22回池袋たまごの会」へ。
たまごの会チラシ
長年、この会で研鑽を積んできた桂才紫さんがめでたくこの春真打に昇進されまして“三代目 桂やまと”を襲名されました。


たまごの会は二つ目の勉強会ですので、これで才紫さんも無事卒業となり、今回は才紫さん改めやまと師匠の卒業公演。


これだけでも食指をそそっていたのですが、きらりさんの注魂の一作“鉄砲のお熊”がかけられるとあっては是非とも行かねばなりません。


今回の開口一番は三遊亭ございますさんの“寿限無”。歌之介師匠のお弟子さんだそうですが、“ございます”とは人を喰った命名をしたものです。


本編は駒次さんの新作“初めての自転車”から。


続いてお目当てのきらりさんの“鉄砲のお熊”。白鳥師匠の新作落語を講談にアレンジしたもので、初演の際、思いが入りすぎて1時間演ってしまったといういわくつきの作品。


今回は前後編に分けて前編を・・・ということだったのですが、前編だけで30分超過。時間が気になったのか、後半ちょっとたどたどしくなってしまったのが残念。


次回の後編も聴き逃さないようにせねばなりません。


今回の主役、やまと師匠は仲入前に登場。ネタは“夢の酒”。


この人は何を演っても上手いなぁと感心してしまいます。色のない“桂やまと”の看板をどれだけ大きくしていくのか今後が楽しみです。


仲入後は志ん輔師匠で“片棒”。


やまと師匠の挨拶や贔屓筋からの記念品の贈呈などで時間が押していたうえ、きらりさんが10分ほど多く演ってしまったためか、3人兄弟の2人目で終わる縮小版でした。


この後に駒次さん&きらりさんのコントで、きらりさんがやまと師匠のために自作の歌を披露。


こちらも少々準備不足かなというところはありましたが、「下北☆きらり」以来の貴重なギター演奏を聴けたのはたなぼたでございました。


トリはこの日、新たにたまごの会のメンバーとなった桂宮治さん。


演目は“妾馬”。志ん輔師匠の声掛けで参加されたとのことで、中々の実力者の模様。


やまと師匠が卒業しても高水準でのしのぎ合いが続きそうです。