太福・松之丞二人会チラシ
土曜日は浪曲師の玉川太福さんと松之丞さんの二人会があったので、神田のらくごカフェへ。


冬は義士、夏はお化けで飯を食い・・・と言われているとおり、この時期の講談は大抵怪談なわけでして。この日も「怪談」特集とのこと。


いつもの夜の部の開演時間より1時間ほど遅いのを訝しみながら、らくごカフェさんを訪れると、この日はいつもより一部多い三部制だったようでして。


午後4時30分からの夕方の部では上方の講釈師・旭堂南斗さんが来られ、きらりさんと春陽さんが助演を務められていたそうで・・・そうと知っていたら夕方の部から聴いていたものを。


まあ、後悔先に立たずなのです。


さて、太福・松之丞二人会ですが、開口一番を務めたのは、その旭堂南斗さん。初のらくごカフェ登場だったので、顔見せ的な意味合いなのでしょうが、なんとなく得をした気分。


演目は「有馬御難」。上方お得意の太閤さん物です。


続いて松之丞さん登場で「谷風の情け相撲」の一席。佐野山を少し変えておりました。


仲入りの前後を太福さんが二席。まずは新作の「自転車水滸伝」から。実は天保銭、浪曲を生で聴くのはこれが初めてだったのですが・・・初めて松之丞さんの新作講談を聴いた時と同様の衝撃を受けてしまいました。


太福さんと松之丞さんは手が合いそうな感じです。


しかし、浪曲にも新作があったとは・・・勉強になりました。


中入り後は本編の「怪談」特集。


太福さんは「権三と助十」の冒頭部分。駕籠かきの二人が道端の大葛籠を持ち帰り開けてみると、中に入っていたのは・・・


トリが松之丞さんで「小肌小平治」。


お二人とも悪くはなかったのですが、若い分勢いがあると言いましょうか。


背中にぞくっと来るような怪談独特の恐怖感を醸し出すのは難しいですね。やはり怪談はそれなりに枯れた方の方がしっくり来るような気がします。


機会があれば、愛山先生の怪談を一度聴いてみたいものです。