いじめは決して撲滅できない。 ~学校現場でのいじめ撲滅という絵空事~ | TNX 都筑 の よもやま話

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ティーエヌエクス・ジェイピーの都筑諒一のブログでございます。
tnxではありますが某なんちゃら娘。のプロデューサーがやってる事務所とは何の関係もありません。tnxはうちが本家本元です。取りたかったんだろうなぁ、tnx.jp。

お久しぶりの都筑です。

 

 ず~~っと思っていたことです、これ。

 一部の「りょうしきのあるおとなたち」とか「結果死んでしまったハードラックな子どもたちの親」がしきりに訴えてる表題のお題目。実現できると思ってるお花畑な人たち(あえてこう言いましょう)の無駄にでかい声ばかりが聞こえてきます。

 

 遺族の方たちには言いたいことが山ほどあるでしょうが、現時点で…いや、現社会でそんなことできないんです。もしそれが可能だと信じているんだったら夢も希望もないことをあえていいます。無理です。できません。

「やっても居ないうちから何を言う?あなたは努力したのか?」

という人も居るでしょう。確かに都筑はそれに対する具体的なアクションを全く起こしていません。しかし、情熱を持った人たちが情熱のインフレーションを発生させ、なおかつその無駄遣いをしている光景を見るにつけて、どう考えても画板に書いた「下手な餅の絵」にしか見えません。

 

 その理由はとてもシンプルです。

 日本の社会が「物言わぬ対象を袋叩きにする」だったり「多少の言い分を数で圧殺する」ことを「大人たちが」「自ら」「正しいと信じる正義感に基づいて」継続してやっている上に、「後ろめたさも罪悪感も感じていない」からです。報道を見ればわかります。集会を見ればわかります。

子どもたちは大人のやっていることの「形を真似ているだけ」に過ぎません。二者の間に違いが有るとすれば、「正義感の有無」と「社会的の力の有無」「人生経験の違いによる理論武装強度の多寡」です。直情的である分子供のほうがマシかもしれません。

 

 大人たちが自分の子供一人すらきちんと把握できていないのに、数十人規模を与る学校の不行き届きを責める。中には理不尽な要求ばかりを教育現場に大声で押し付ける親もいる。教育現場の人たちは反論しない…できないんです。すればより大きな声で物量を増したバッシングが彼らを襲う。

 

 似てませんか?いじめの実情に。反論反抗しないからやられる。多少の反論はより大人数の物量に圧殺される。都筑は全く一緒だと思ってます。知恵がついてる分大人の方がタチが悪いし救いようがありません。そんな状況がなくなると思いますか?

 そんな状況…親側のアクションに教師側が反論しないのを子供は観ているから、子どもたちは「教師たちが自分たちが多少何かをしても何も言ってこない」ことを肌感覚で知っているはずです。そうなるといじめがあったとしてもそれを抑止する効果を教員サイドが持てるかどうかは疑問です。どこに原因が有るんでしょうね、都筑には「親ども」に有るとしか思えません。

 

 いじめによってある生徒が自殺したとしましょう。遺族が言うのは分かるんですよ。外野の視点から見れば「ただのハードラック」なので「言い分はわかるし感情的になるのもわかる」のですが、それと同じことを外野がやるのは違う。それだと子供を死なせる間接的な原因になった「いじめ」とやってることが全く同じなんです。「正義感でやってるほど悪質」であり、嫌悪感をそそります。

 そして、バッシングをやってる外野の人たちは、対象となる教師だったり校長だったりがそれを苦に自殺をしたとしても後ろめたさも罪悪感も感じないことでしょう。「死ぬなんて思ってなかったんだよ…」と泣き顔になるだけ子供のほうがマシです。

 

 そう、子どもたちは我々大人のそういうやり口をずっと観てきていて、直情的に真似ているだけだということです。我々大人が「口先で否定するだけでいじめの存在を肯定しており、あまつさえ実践している」のです。先人たちは言いました、「子供は大人の背中を観て育つ」。けだし名言です。 そんな社会に自らしていて反省を全くしていないのに、子供のコミュニティでいじめがなくなるなんてどうやったら思えるのでしょうか。自分たちから先にやめていかないと、子供のコミュニティでなくなるわけがないんです。

 

 「一人が声を上げてるだけではどうにもならないから、同じ境遇の人たちで団結して」の段階で「数で圧殺するいじめ」に自分たちが走っていないかを検証する必要がある気がしますよ。これを「私憤です」って言い切ってくれればとても良くわかるし賛同もしやすい。私憤なら仕方ないですからね、でもその憤りを向ける先は熟慮しなければいけないところでしょう。

 

 最後に。

人を一番残酷にするのは「信念」と「正義感」です。「揺るがない正義の信念」なんつーもんはヒーロー物の特撮作品くらいにとどめておいてもらいたいものです。