石川県輪島市舳倉島でバードウォッチング | ウキウキ釣り日記

ウキウキ釣り日記

陸っぱり小物釣りとバードウォッチングの日記です。

私の好きな野鳥ベストスリーは、1.キビタキ、2.オオルリ、3.ジョウビタキ(オスもメスも)と、いずれもヒタキ科の鳥だ。
もっとも学生時代は、キマユホオジロ、ミヤマホオジロ、ツメナガホオジロと、いずれもホオジロ科の鳥で、これらはなかなか見られない鳥だから、自ずとヒタキ科3種に好みが移ってしまった。

さて、今月車を買い換えたので、ロングドライブに行きたくなり、10連休のGWを利用して夫婦で2泊3日の北陸旅行へ行って来ました。
GWは野鳥の世界では渡りの時期で、能登半島輪島市の沖合い50キロに浮かぶ舳倉島は、海の上を渡る鳥の絶好の休憩場となっていて、多種類の渡り鳥が羽を休めて行くので、この時期は鳥の密度が非常に濃いバードウォッチャーには夢のような所だ。

よし、どうせ北陸に行くのだから、舳倉島まで行ってしまおう。
高速使って行くと高速料金が片道一万円位かかるから、半分ぐらいは一般道も走る計画を立て、4月27日の午前2時半に取手市の自宅を出て、6号国道を松戸まで、松戸からは外環道の下の国道298号で関越道へと行った。
スイフトRSハイブリッドは高速道路がよく似合う。軽い車体でぐーんと加速してよく走る。
関越道から藤岡ジャンクションで上信越道に入り、佐久南インターで高速を降りた。
いよいよ、蓼科高原~白樺湖~霧ヶ峰高原~車山高原とつづく絶景高原道路ビーナスラインのドライブだ。
スイフトRSハイブリッドは峠道がよく似合う。軽い車体できびきびとよく曲がる。
この車にして良かった 。実に楽しい車だ。
白樺湖に近づくと外気温が0度を表示している。やがて雪が降りだし、新緑のブナ・カンバ広葉樹林帯は、幻想的な雪景色となり、美しいことこの上ない。
霧ヶ峰は風が強く甚だ寒かった。

霧ヶ峰で富山市内までのルート検索すると、予定通り奥飛騨を通って行くと、8時間かかると出て、これではお昼に富山で白えび食べて、18時に穴水のホテルチェックインは不可能なので、諏訪インターで長野道に乗り、上信越道、北陸道と乗り継いで、富山市内の「スシ食いねえ!」という回転寿司のお店に入ったのは、13時半だった。
富山の回転寿司のうまさは尋常ではない。新鮮で高級で口の中でとろけるようだ。
あれを食べたらもう茨城で回転寿司は食べられない。
穴水のホテルで一泊し、翌朝は輪島港より定期船「希海」で憧れの舳倉島へ。
上陸し探鳥を開始するや美しい囀りが聞こえた。
「今のツキヒホシホイホイって言ってない?」と妻が私に聞く。妻はサンコウチョウの囀りは宮古島でなんども聴いて知っている。
「いやツキヒホシじゃないけどヒタキだから探そう」
探すとすぐに成鳥のキビタキ・オスが現れた。


「キビタキがいるならオオルリもいる?」と妻が私に聞く。私の好きな鳥ベスト1はキビタキだが、妻はオオルリがベスト1だ。
「舳倉島でオオルリ見たことないから、オオルリはいなんじゃないかな。あ、オオルリ!!」
オオルリがすぐ近くの枝にとまる。
「あ、あそこにもキビタキ!あ、あそこにもオオルリ!!」



なんと、好きな鳥ベスト1と2のキビタキとオオルリの群れに囲まれたのでした。これは夢か?
キビタキとオオルリは探鳥コースの至る所にいた。
キビタキとオオルリは希少種ではなく渡り鳥は群れで渡るから、舳倉島にいたなら群れでいるのは当然のことなのだ。
キビタキとオオルリの2ショットこそ撮れなかったが、なかなかのショットが撮影できた。
帰りの定期船は15時発だから14時頃に乗船したいので、実質探鳥時間は3時間半ほどだ。
あと1時間で探鳥終了という時に、学生時代の好きな鳥ベスト2のミヤマホオジロが出現。
あと30分で探鳥終了という時に、今のベスト3のジョウビタキが出現。

そして、あと10分で探鳥終了という時に脇がオレンジ色のヒタキのメスが出現した。
何だろう?こういう時は高野さんにお伺いを立てる。
高野伸二著「フィールドガイド日本の野鳥」のヒタキ類のメスを調べるとすぐに分かった。ムギマキのメスだ。
ムギマキは「数少ない旅鳥」だから、この日見た鳥の中で一番珍しい鳥はムギマキということになる。
珍鳥の島としては寂しい結果だったが、好きな鳥がたくさん撮影できて、とても楽しかった。
ちなみにカメラはα7Ⅱ(APS-C撮影オン)、レンズはミノルタAF75-300mmf4.5-5.6Ⅱだ。
妻は9月にもまた行きたいと言ってるので、また行けるかもしれない。

輪島港でへぐら航路(株)の親切な窓口のお姉さんに、撮影したキビタキとオオルリの写真をお見せしたら、「わあ、可愛い。私も舳倉島でオオルリ見たことあるんです」とのことなので、「オオルリ知ってるんですか?」と聞くと、お姉さんは「私も鳥好きなんです。私も舳倉島行ってオオルリの写真撮りたいです」とのことだった。
その後は、金沢で一泊して市場でノドグロの干物などのお土産を買って、一般道を奥飛騨経由で塩尻インターまで行って長野道に乗り、中央道から八王子で圏央道に入り、坂東インターで降りて取手へ帰った。