関東にも梅雨明け宣言が出て、夏空が広がった8月1日。夏と言えば夜釣りだな。夜釣りと言えばアジ。アジと言えば鹿島港アンモニア岸壁だなと、アンモニア岸壁へアジ狙いで行って来ました。
走る道は県道11号。利根川の土手沿いの道は、いつものように空いていた。
アンモニア岸壁前の駐車スペースに着いたのは16時頃。夜釣りだけれど、釣り座の確保のために早めに来たのだった。
駐車スペースから後ろを振り返ると、鹿島北共同発電所の鉄塔と送電線が見える。気持ちのいい青空ですね。
駐車スペースから階段でアンモニア岸壁に降りると、岸壁右側はこんな感じ。
右端はこんな感じ。ここが常夜灯下と呼んでる夜釣りのアジのベストポイントだ。
右手の大型船が発着する巨大岸壁には常夜灯が等間隔で設置されていて、想像だけど、夜はアジの好物のシラスやらアミエビやらが常夜灯の光にひかれて水面に浮いているのを、アジは水面下2.5メートルぐらいの浅いところを上を見ながら行ったり来たりして探している。アンモニア岸壁まで来るとUターンして戻ってしまうから、よく釣れるのは、常夜灯の光がよく届くところだけだ。棚は夏は2.5メートルの浅棚だ。
巨大岸壁の前は水深が19メートルもあり、その深みにアジが居着いており、常夜灯下は冬でも居着きのアジが釣れる。
ここの冬の棚は、3.5メートルぐらいの浅棚だ。
岸壁左側はこんな感じ。左側はいつも青峰山丸と言う油送船が泊まっているから釣りのできるスペースは狭い。
ネットには青峰山丸をタグボートと書いている人がいるが、タグボートの基地はラジオポートの堀割水路であって、ここではない。
左端はこんな感じ。私が温排水放水口横と呼んでるのがここ。
ネットでは工場排水と呼ばれているが、工場排水とは汚染水のことで、海にタレ流すことなどあり得ない。工場排水は深芝処理場に運ばれて処理され、外海(南堤防の南側)に放出されているので、ここに放水されているのは機械を冷やすために使われた、おそらく鹿島北共同発電の温排水だ。
温排水の水路の上流にあるのは、鹿島北共同発電所だ。
鹿島北共同発電(株)のホームページによると、冷却水は鹿島港内の底部分から汲水し、7度以内の水温上昇にとどめた温排水を水面部分に放水している。汲水の際、海藻や微生物が繁殖しないように汲水口で次亜塩素酸ナトリウム(カルキ)を添加している。
温排水が白いのは、放水口で曝気(ばっき)によってカルキを飛ばしているからで、環境保護のためではなかろうか。
温排水放水口のすぐ横で釣りができるところは珍しく、アンモニア岸壁に魚影が濃いのはこの温排水のおかげだと思う。
さて、アジのベストポイントの常夜灯下は先行者ありなので、岸壁左側に釣り座を構えた。
延べ竿と磯竿の2本態勢でアジ釣りタイムの18時を待つ。仕掛けはトリックサビキだ。
延べ竿は夜釣りのアジの棚にビシッとマッチするから、磯竿よりよく釣れる。
磯竿も使うのは、アジ釣りタイムが始まる前に底を探れるようにだ。
まだ明るくてアジはまだ早いけど何か釣れるかなと、トリックサビキを垂らすとすぐにあたり。
18センチのショウサイフグが上がってきた。フグ調理の免許ないのでリリースだ。
とにかく15~18センチのショウサイフグがよく釣れる。
延べ竿にも底まで垂らした磯竿にも掛かる。
まあ、暗くなればアジがやって来て、フグは去るかなと、淡い期待で釣り続けた。
手持ちで夜景が撮れるなんて、カメラの進化は凄い。
〈この日の釣果〉
マアジ 2尾 (20センチ)
今朝、刺身で頂いた。
鹿島アジってやっぱり旨い。
<追記>
その旨い鹿島アジだが、この時釣れた2尾は、いつものより黄色味が少なく、黒っぽい感じがする。魚屋で売ってる網で捕獲した沖に生息しているアジではなかろうか。
↓これがこの時の釣果写真