千葉県市川市南行徳丸浜のハゼ釣り | ウキウキ釣り日記

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陸っぱり小物釣りとバードウォッチングの日記です。

初めての釣りは、1967年の小三の時、近所のおじさんにクルマで連れて行ってもらったハゼ釣りだった。

場所は今の地図で見ると市川市南行徳4丁目付近だ。現在は近くにNPO行徳自然ほごくらぶや白鷺公園などがあるが、無論当時は存在しない。我々(私と私の兄)はそこを丸浜と呼んでいた。

海に向かって左手方向には御猟場と呼ぶ汐入の池があり、これは今でもあって今の地図では新浜鴨場と名前が変わっている。


↑この1960年代の航空写真のちょうど中央の川(丸浜川?)の河口が生まれて初めて釣りをしたところだ。現在は行徳高校や塩浜学園のある塩浜地区はアサリがいっぱい生息する浅い海だ。

それ以来、兄と二人でよくハゼ釣りやウナギ釣りに行った。

この辺りは湿地帯で、大小の汐入の池が沢山あって、ウナギがよく釣れた。

自宅のあった江戸川区逆井から今井橋行きのバスに乗って終点で降り、そこからは歩きで、今井橋を渡り左折して相之川辺りで右に降りて、海に向かって延々と歩くのだ。

途中で東西線の高架をくぐるとちょうど半分ぐらいのところだ。東西線はまだ建設中だったかも。

市川市南行徳地区は今とは全然違い、全くの野原で、小川が縦横無尽にあってどこでもクチボソ釣りが楽しめた。


当時はグループサウンズ全盛期で、エメラルドの伝説の歌詞を変えて、「まーるはまにー、君はマキエをまいたー」などと歌って6キロはあろうかという道を歩いて丸浜に行った。


とにかく丸浜はウナギが多かった。雨の日など、普段は水の涸れた水路に雨水が流れていて、ウナギがニョロニョロと臨時の水路を何尾も遡上していたり、今の白鷺公園は当時は大きな池だったが、その池の水を川(丸浜川?)に排水していた時など、排水口からの水をタモ網で受けるとウナギが労せず捕れた。

縦横無尽に小川が張り巡らされてて、四つ手網で小エビを捕ってかき揚げにするとこれがまた旨かった。


小五の頃だったか、12月31日に兄と二人で丸浜にハゼ釣りに行った。

すると驚いたことに海が鉄板で囲われて、巨大な池と化していた。

丸浜の埋立が始まったのだ。海だったところがやがて市川市塩浜という土地となる。

池となった鉄板の内側を覗くと水面をたくさんの小エビが泳いでいる。

小エビがいるならハゼもいるかな?

延べ竿で仕掛けを投入するとすぐにあたり。16センチほどの良型ハゼが釣れた。

飽きない程度にあたりがあり、冬の落ちハゼ釣りを堪能したのだった。

丸浜の海が無くなってしまったので、これが丸浜での最後の釣りとなった。