石川県輪島市舳倉島でバードウォッチング2 | ウキウキ釣り日記

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陸っぱり小物釣りとバードウォッチングの日記です。


キマユホオジロ

私が好きな野鳥にキマユホオジロというホオジロ科の鳥があるが、渡りの時期に日本海の島に行かない限り見られる鳥ではない。

1980年5月4日に長崎県対馬の佐護で見たのが唯一のキマユホオジロの観察体験だ。

今回、ゴールデンウィークを利用して日本海の島、石川県輪島港の沖合50キロに浮かぶ舳倉島に妻と二人で行き、キマユホオジロを実に43年ぶりに見ることができました。


2023年5月3日午前2時半に取手の自宅を出発、柏ICで常磐道に乗り、三郷から外環道、大泉から上信越道に入り、松井妙義ICで高速を降りて国道18号で碓氷峠を登って軽井沢ヘ。風光明媚な浅間サンラインの信州ドライブだ。

軽井沢を過ぎた辺りで車の前方の上空をヤマドリが横切った。ヤマドリが飛ぶなんて凄い。さすが浅間サンラインだ。

戸隠そばを食べる計画なので、お店が開く前の時間潰しで上田城跡の真田神社を参拝してから戸隠高原ヘ。

戸隠そばで一番開店時間の早い(淳平調べ)「そば処よつかど」で天ざる蕎麦を頂きました。美味しかった。

戸隠高原はブナカンバ広葉樹林帯の奥日光のようないい感じの高原だったが、奥日光にはない要素が3つある。忍者と神様と蕎麦だ。

国道18号に戻り、妙高高原町など通り、直江津で北陸道に乗り、ガソリン補給のために富山で高速を降りた。

富山からは高速を使わず氷見を経由して石川県輪島市のホテルルートインに到着したのは17時ぐらいだった。


翌5月4日は朝市を見学してから船で舳倉島ヘ。

10時半頃上陸して、すぐに探鳥開始だ。

前回舳倉島に来た2019年4月28日はキビタキとオオルリだらけだったが、今回は一般種の大きな群は見られない。

磯沿いの道ではタヒバリを4羽ほど見た。

水場では30分ほど待ったが現れたのはシメだけだった。

民宿つかさ周辺の木の梢には数羽のコサメビタキが活発に動き回っている。群れの中にノジコ♀を発見。これは嬉しかった。


どうも低調だし、甲板でゴザに座るのは嫌だから早めに船に乗ろうと13時半には港に戻り、海女さんの作業場の自販機でコーラを買ってベンチに座って飲んでいるとエンベリザの5羽ぐらいの群れが盛んに採餌している。何かな? 双眼鏡を向けるとキマユホオジロだった。



わ、キマユホオジロ! これは嬉しい。
「わあ、カワイイ」と妻も大喜びだ。
眉斑の黄色がオシャレだ。
ここにはシメとジョウビタキ♀と夏羽のアトリも居着いていた。
いつの間にかバードウォッチャーが5人ぐらい集まって来ていて、その中の一人のご婦人が「向こうの岬にとんでもない珍鳥が出たわよ」とおっしゃる。「もう一生見れない鳥よ」「それは何ですか?」と聞くと「ハシグロヒタキ」とのこと。
私には珍鳥の出現情報を聞いて駆けつける習慣がないし、見に行っていたら船の席がなくなるのは確実だから、岬には行かず乗船した。

その晩は富山のルートインに泊まり、翌5月5日はどこにも寄らずに高速使わず11時間かけて自宅に帰った。