自律神経には、2つのモードがあり、一つは活動している時の「交感神経」、もう一つは休息している時の「副交感神経」です。
分かりやすく言うと「頑張っている時のモード」と「リラックスしている時のモード」ですね。
この2つをバランスよく切り替えることで健康を維持しているのです。
このバランスが崩れると、体に不調が出始めます。
そして、その不調が続くと病気に発展していくのです。
当センターの相談者は、大半が「交感神経優位」の方です。
自律神経が交感神経側に傾き続けて、難病を発症した人がたいへん多いのです。
タイプで言うと、頑張り過ぎる人や真面目な方、ストレスを抱え込みやすい、不安や恐怖を感じやすい、責任感が強い、緊張しやすい、周りの目や評価が気になる、そういう方ですね。
これら全てが「交感神経」だからです。
リラックスや睡眠、休息時間が少なすぎたというわけです。
この「交感神経優位」な状態続くと、体の不具合を修復することが出来ないのです。
体はリラックスしている「副交感神経」の時に不具合を修復するからです。
要は、交感神経が続くということは、体内に不具合を溜め込んでいることになるのです。
不具合というのは分かりやすく言うと、炎症の元となる活性酸素や有害な化学物質、疲労物質、癌細胞などですね。
これらを消してくれるのが、リラックスしている時や寝ている時間ということです。
また、頑張ることが当たり前になっていたり、ストレスを常に感じていると「副交感神経」に上手く切り替わらなってしまいます。
リラックスしたくても出来ない、なかなか眠れない、夜中に目が覚める、常にイライラしている、心も体もなぜか休まらない
このように「交感神経」の状態から抜け出せなくなるのです。
では、この場合、どうしたらいいのか?
唯一、自らの意識で、この状態から抜け出せる方法があるのです。
それが”呼吸”なのです。
普段は、何気なくしている呼吸ですが、実は、息を吸うは「交感神経」、吐くは「副交感神経」なのです。
この「息を吸う」と「息を吐く」をうまく意識することで、交感神経優位な状態から抜け出すことが出来るのです。
方法は簡単で、4秒吸って、8秒で吐く
これを繰り返すだけです。
慣れてくると、8秒吸って、16秒で吐くことが出来るようになります。
要は、吸うという交感神経より、吐く副交感神経を2倍にするのです。
副交感神経側に傾ける行動(吐く)をたくさん行うということです。
呼吸は、自分が意識して変えられるので、自律神経バランスを自ら整える唯一の方法なのです。
余談ですが、ショックを受けた人が過呼吸状態になるのは、過度なストレスで交感神神経側に振り切ってしまい、吸うことしかできなくなった状態なのです。
強いショックで、一気に交感神経側に振り切ってしまい、体が交感神経の表現(息を吸う)しかできなくなった状態だということです。
「気持ちを落ち着かせたい時に深呼吸しなさい」とよく言いますが、正しくは「深く息を吸って、ゆっくりと長く吐きなさい」が正解ですね。
難病克服支援センター
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