寺カフェ 中華そば水加美 @埼玉県松伏町 ~「ワンタンメン(昔ながらスープ、平打麺)」 | としくんの「ぶらぶラーメン日記」

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寺カフェ 中華そば 水加美
埼玉県松伏町


【注文】 ワンタンメン(昔ながらスープ、平打麺)
【価格】 750円(ワンタン100円含む)

[訪問時期] 2017年1月下旬(休日) 昼
[注文方法] 口頭注文、後会計
[出汁] 鶏+魚介/清湯
[味] 醬油
[麺] 平打ち中太麺(140g位)
[具] チャーシュー、メンマ、海苔、ワンタン、刻み葱



お寺の境内で営業するラーメン店へ。
ナビを頼りに狭い道を何度も曲がり、住所が間違っていないかと不安に思った頃に幟が見える。




お寺の集会所的な建物の引き戸を開け、靴を脱いで上がりこむ。
広めのスペースにテーブルやソファーが配置され、壁に幾つもの絵画が掛かる「店」内は、お寺という意識も手伝ってちょっと非日常でクール。
11時前で7名ほどの先客は、その空間にかなり馴染む年配ご夫婦が多い。

カウンターに座ってメニューを一瞥し、女将さんに「ワンタンメン」と注文すると、スープと麺を選ぶように促される。
スープは「昔ながらスープ」か「魚介スープ」、麺は「細麺」か「平打麺」とのこと。



注文率が高いとの「昔ながらスープ」と、自分の好みっぽい「平打麺」をお願いした。
ほどなくご対麺。




スープ
これが評判通りの美味しさ。
鶏ガラに煮干・節系の魚介をバランス良く合わせた淡麗清湯醬油。
どちらも突出せず穏やかな出汁感を、これも上品な淡口醤油が優しく包み込み、じんわりと身体に染み入ってくる。
余韻にツンと絡む煮干の風味。
この寺カフェ空間に自分の味覚が惑わされているのか。
いやいや、奇をてらわず丁寧に作り込んだネオノスタルジックな味わいに、素直に引き込まれているだけだ。





平打ち中太のストレート。
滑らかな口当たり、ほど良いコシの多加水麺で、モッチリしながら喉を滑り落ちる感覚も堪らない。
あっさりスープにやや麺が勝つかなとも危惧したが、そんなことは無かった。
ワンタン入りでそこそこ小麦を食べた感があったが、麺量としては150gまではないように感じた。





チャーシュー、メンマ、海苔、ワンタン、刻み葱。

ロース系煮豚のチャーシュー、シナコリなメンマはアベレージと言えばそれまでだが、この一杯に自然に溶け込む重要な歯車。



ワンタンはやや小ぶりな肉餡を大判の薄皮が包むタイプ。
生姜風味がこぼれる粗め食感の肉餡も、チュルンと喉を滑り落ちる薄皮も好みだ。
確か3個だったと思うが、100円増しなら常に頼んでしまうだろう。




■ 感想など
当店への評判は「寺カフェ」という非日常な要素が大きいのではと、どこか懐疑的な自分がいた。
ところが確り作り込まれた一杯は、何処で食べても納得するであろうハイレベル
こういう空間でちょっと神妙にいただく楽しみは、あくまでもそれを支えるアクセサリーに過ぎない。
こういうお店には嫁さんを連れて来たいなと、珍しくそう思った。

ご馳走さまでした




寺カフェ 中華そば水加美
埼玉県北葛飾郡松伏町築比地537-3 宝蔵院 休けい処憩内

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