支那そば たなか
杉並区(阿佐ヶ谷)
【注文】 ミックスワンタンメン
【価格】 950円(ワンタン250円含む)
[訪問時期] 2017年4月中旬(平日) 夜
[注文方法] 口頭注文、後会計
[出汁] 鶏豚+魚介/清湯
[味] 醤油
[麺] 中細微縮れ麺(150g位)
[具] チャーシュー、肉ワンタン、海老ワンタン、メンマ、海苔、刻み葱
会社帰り、麺友さんと「たんたん亭」系巡りの旅。
元々は「たんたん亭」の阿佐ヶ谷支店で、2004年に店主さんが独立し、今年の2月に移転されたとのこと。
系譜的にはかなりそそられるのだが、移転後2ヶ月間もレポが上がっていないのは少々寂しい。
19時頃の到着時、先客はなく少し拍子抜け。
ビールのアテに頼んだ餃子もサービスいただいた冷奴も、全て「たんたん亭」と同じお皿で提供され、これが再びテンションを上げる。
因みにパリッと焼かれた餃子は、餡もジューシーでかなり美味しい。
〆の一杯は個人的定番の標題をお願いした。
■ スープ
節系主体の魚介和出汁が先行するが、本来それをどっしり支える筈の動物出汁が弱いのか、今ひとつ厚みに欠ける。
カエシは穏やかな薄口醤油が好みの自分ですら、やや物足りさを感じるほど。
序盤はちょっと輪郭のボヤけた感じだったが、これはワンタンや麺からの塩分で後半徐々に解消される。
スペックそのものは本家とさほど変わらないと思うが、全体的に弱さが目立つ印象だった。
■ 麺
中細ストレート、僅かに縮れの入る多加水麺。
この系統で定番の箸に絡みつくようなしなやかなタイプではなく、外見も食感も草村商店のものと良く似た感じ。
麺としては悪くなく、むしろ今の「八雲」の菅野製より合っている感があるが、期待していた麺とのギャップは拭えなかった。
麺量は150gあるかどうか位。
■ 具
チャーシュー、肉ワンタン2個、海老ワンタン2個、メンマ、海苔、刻み葱。
チャーシューは肩ロースのロースト系で、美味しくいただけるもの。
この系統らしい、食紅と蜂蜜の甘味が特徴的なものと異なっているのは意外だった。
肉・海老2個ずつのワンタンは、この系統にしてはやや小ぶりな餡。
味付けのせいか両者とも味わいが淡白に感じられ、特に肉ワンタンからは生姜の風味が感じ取れなかった。
海老ワンタンに入るプリッとした剥き身の食感は好み。
■ 感想など
独立後に独自の進化を遂げたような印象で、良し悪しは別として、他の系列店と明らかに異なる部分が多かった。
実は最も残念だったのは盛り付けで、あの流れるように美しい麺の曲線、端正な具の配置とは真逆の世界。
同系列店巡りをするとどうしても比較論が先行し、期待値とのギャップを減点したくなりがちだが、今回はこの辺りに留め置くことにする。
ご馳走さまでした。