日の丸さんじ
台東区(稲荷町)
【注文】鴨つけそば
【価格】 900円
[訪問時期] 2016年6月上旬(平日) 昼
[注文方法] 券売機にて
[出汁] 鴨+魚介/清湯
[味] 醤油
[麺] 平打ち中細麺(180g)
[具] (麺)三つ葉、(汁)鴨肉、玉ねぎ、刻み葱
今年も始まった鴨つけそば。
昨年とは麺も盛り付けも変わってるので、取り敢えず食べてみようとランチタイムに往復。
前夜「さんじ」のラス客として居たのだが、そこに翌日シャッターズとは人生初の経験。
直ぐ後ろに合流した超常連の麺友さんも同じパターンなのだが、この方にとっては日常茶飯事かも知れない(笑)
真夏日に5分の早開け、これは平時の倍嬉しい。
麺友さんと向こう正面席に座ると、10分ほどでご対麺となる。
■ 麺皿
麺は昨晩と同じ浅草開化楼製の平打ち中細で、通称「重ね全粒粉たわやかさんじ」。
このメニューでも少量の昆布水が麺を浸し、これは風味とひっつき防止の両得を狙ったものだろう。
ナチュラルな微縮れが舌をくすぐり、コシの強い蕎麦のような食感と華やかな小麦の香りが特徴的。
インパクトでは昨夏の「黒全粒粉麺」に譲るが、細つけ麺としては個人的ど真ん中。
麺量は180gほどだろう。
傍らに刻んだ三つ葉が添えられる。
■ つけ汁丼
昨年当店をオープンさせるに当たり、「ラーメン屋と蕎麦屋の融合」をコンセプトに研究を重ねたきんちゃん。
中華でありながら蕎麦つゆっぽくもある、やや甘めな醤油に鴨感溢れるつけ汁が堪らなかった。
ところが、そのつけ汁が今回ガラッと変わっていた。
この間に提供されていた汁そばのスープに近づき、甘味も抑えた鴨中華な味わいに振っている。
汁中には前作同様、提供直前にスープでさっと煮られたレア鴨肉が大量に沈み、スープに更なるコクを落し続けていく。
しんなりした玉ねぎやザク切り葱も、スープとの親和性が高い。
これだけでも抜群に美味しいのだが、今回から卓上に置かれた山椒を加えると、想像を超える昇華に言葉を失う。
鴨の味わいに更なる深みが増し、これぞ正に化学変化、正にシナジー。
「重ね全粒粉たわやかさんじ」をこのつけ汁に浸けて食べれば、昆布水が仲介するジャストな塩気で、濃コクなつけ汁と確りどつき合う麺の風味。
思い出すだけで涎が出てくる。
ラストはフレッシュな鴨感が蘇るスープ割りに、もう一度念押しの山椒を投下して、名残惜しいフィニッシュとなった。
■ 感想など
昨年と麺が変わったとは言え、余り変化を実感できなければレポは上げない。。。
そんな気持ちで食べ始めた一杯だったが、大きく変わった今年のバージョンにも嵌まってしまった。
これは必ずリピート。
こんなに盛り上がったのは自分だけかな。。。?
ご馳走さまでした。