ここは妄想スレなので、見ているプログラムのことですらあまり書きたくない。
派生した周り、頭の中の風景だけで十分というか。
ましてや見ていないプログラムについてなんて、と思ったのだが。

「Kissing you」、プログラムの周りだけでも十分美味しい。

中庭健介君の曲、という言葉を聞いて動画を見た。魅力的。
小道具使っているプログラムも、使っていないのも、両方。
私みたいなライトファンにも日本男子フィギュアの歴史、というものを見せてくれた。
そういえば、「日本男子フィギュアの歴史」なる言葉を発したチャンピオンがいましたが、第一人者だけが歴史背負っているわけじゃないんだよね、と、中庭くんの演技見てて思った。

「本当にしたい曲をしよう」。そろそろ、スケーターとしての残り時間、というのを考えはじめたのか?と、ちょっとシュンとしたり。
これからも長い時間はあるかもしれないけれど、キャリアを駆け上がっていくときの若者のように、時間も可能性もいくらでもある、と考えることはもう出来ないんだね、と。

そして、当然連想される、羽生くんの昔の「ロミオとジュリエット」。
実は初めて元の音源を聞いてみたんだけど、これ・・・ボーカルないとほとんど別物の印象。
ボーカルを抜いたからこそ、17才の羽生くんに合わせることが出来たんだな、と、阿部奈々美先生のやったことが分かる。よく考えれば現代を舞台にしたロミオとジュリエットの曲を、古典劇イメージの演技のバッグに持ってくるとは荒業もいいところだよね。
ボーカル入りプログラム解禁の年に、こういうことも考えさせてくれるわけで。

髙橋大輔、こんなことを伝えたくて選んだわけじゃないんだろうけど。
天才というのは、一度の動きでいくつもの意味のある言動を放つから目が離せないんだよな。
プログラムそのものを見たら、何を感じることになるのやら。