2012シーズン。
真央ちゃんの「白鳥の湖」を見ながら、カタリーナ・ビットとブライアン・ボイタノの「カルメン」の映画みたいなものを作ったらどうなるかな、なんて妄想をしていた。
オデットはむろん浅田真央。そして他のキャスティングを考えていたら、話が歪んできた。
オデットに恋したというより、美しい女性を苦難から救うヒロイズムゆえに愛を語るジークフリート王子(羽生結弦)。
妹オディールを救うための贄としてオデットをさらうが彼女に恋してしまい、何も選べなくなってまわり中に不幸をまきちらす悪魔ロッドバルト(髙橋大輔)。はい、『悪魔(デイモス)の花嫁』のパクリです。
兄を心から慕いつつ、それゆえにオデットの存在が許せないオディール(鈴木明子)。
あ、しかし肝心の舞踏会シーンのオディールは浅田真央の一人二役じゃないと。
鈴木明子の見せ場がないとまずいから、ロッドバルドが倒されるとき、身を挺して兄を守ってもらおう。などと、勝手過ぎる妄想を楽しんでいたのだが。
最後でつまずく。
浅田真央の「白鳥」は、どうしても、大空へ羽ばたく姿が似合うのだ。
王子に手を預け、城におもむくのではなく。
最後のステップ。黒鳥、ということだけれど、浅田真央に悪のイメージはない。
というわけで、王子ではなく白鳥が戦って自由を得たように見えてしまう。
他の白鳥たちが娘の姿に戻ったのを喜び、王子も瀕死の悪魔も置き去りに、一人大きく翼を広げ朝日の中、大空へ舞い上がる。
美しいし、真央ちゃんの演技に似合うけれど、白鳥が最後まで白鳥のままでは、物語として破綻しているわけで。
お楽しみはおしまい、となったのであった。
ところが、この「白鳥の湖」に「子どもっぽい」という言葉が某スケート関係者からかぶせられて、ちょっとびっくりしてしまい、そのシーズン、再びこの妄想を思い出した。
(続く)
真央ちゃんの「白鳥の湖」を見ながら、カタリーナ・ビットとブライアン・ボイタノの「カルメン」の映画みたいなものを作ったらどうなるかな、なんて妄想をしていた。
オデットはむろん浅田真央。そして他のキャスティングを考えていたら、話が歪んできた。
オデットに恋したというより、美しい女性を苦難から救うヒロイズムゆえに愛を語るジークフリート王子(羽生結弦)。
妹オディールを救うための贄としてオデットをさらうが彼女に恋してしまい、何も選べなくなってまわり中に不幸をまきちらす悪魔ロッドバルト(髙橋大輔)。はい、『悪魔(デイモス)の花嫁』のパクリです。
兄を心から慕いつつ、それゆえにオデットの存在が許せないオディール(鈴木明子)。
あ、しかし肝心の舞踏会シーンのオディールは浅田真央の一人二役じゃないと。
鈴木明子の見せ場がないとまずいから、ロッドバルドが倒されるとき、身を挺して兄を守ってもらおう。などと、勝手過ぎる妄想を楽しんでいたのだが。
最後でつまずく。
浅田真央の「白鳥」は、どうしても、大空へ羽ばたく姿が似合うのだ。
王子に手を預け、城におもむくのではなく。
最後のステップ。黒鳥、ということだけれど、浅田真央に悪のイメージはない。
というわけで、王子ではなく白鳥が戦って自由を得たように見えてしまう。
他の白鳥たちが娘の姿に戻ったのを喜び、王子も瀕死の悪魔も置き去りに、一人大きく翼を広げ朝日の中、大空へ舞い上がる。
美しいし、真央ちゃんの演技に似合うけれど、白鳥が最後まで白鳥のままでは、物語として破綻しているわけで。
お楽しみはおしまい、となったのであった。
ところが、この「白鳥の湖」に「子どもっぽい」という言葉が某スケート関係者からかぶせられて、ちょっとびっくりしてしまい、そのシーズン、再びこの妄想を思い出した。
(続く)