わたくしは、コンサルタント業で起業して約20年間が経ち、110億円以上売上げて参りました。


わたくしは、起業家としての道を歩み始めたとき、最初の3年間は苦労の連続でした。ビジネスがなかなか成り立たず、自信も失いかけていました。そんなタイミングで、ある2人の方から声をかけていただきました。一人は、ステップメールの第一人者のレジェンド経営者でした。もう一人は、保険売上げ世界100位以内のトップセールスマンとして名を馳せた方でした。

彼らは、わたくしにゴミ拾いボランティアに参加するように勧めてくれました。最初はゴミ拾いが何の役立つのか分からなかったのですが、彼らの言葉に誘われるまま、従ってみることにしました。


わたくしは、自宅前の道路や最寄り駅周辺、東京タワーの近くなどでゴミ拾いを行いました。毎日、毎週、毎月というペースで続けていきました。


すると、ゴミ拾いを通して、ビジネスにも生かせる価値観が身に付いてきたのです。それは以下の5つです。


1. 強い自分になる。

ゴミ拾いは決して楽なことではありません。面倒くさいと想うばかりです。しかしながら、一度決めたことはやり抜くという姿勢が大切です。それが自分を強くしました。

ビジネスでも同じことが言えます。目標を達成するためには、困難、とりわけ、わたくしの場合は面倒くささとの闘いに立ち向かって乗り越える必要があります。


2. 他人の目を気にしなくなる。

ゴミ拾いをしていると、通勤客や通行人、家族連れの観光客からも色々な目で見られます。

でも、それは自分の心の中で作り上げたものであって、実際には誰も自分のことを気にしていないことが分かります。自分のやりたいことをやるためには、他人の目を恐れずに行動することが大切です。


3. 足るを知る。

ゴミ拾いをしていると、どれだけ拾ってもまだまだ落ちているゴミに気づきます。それは、私たちが無駄なものを消費して捨てていることの証拠です。わたくしは、ゴミ拾いをすることで、自分はゴミをポイ捨てしないだけでなく、必要以上に物を買わないように心がけるようになりました。シンプルな生活を送ることで、本当に大切なものが見えてきます。


4. 自己欺瞞や虚栄心の排除。

ゴミ拾いを始めた頃は、自分は社会貢献しているんだから偉いんだという想いが現れておりました。また、周りから褒められたり感謝されたりすることを期待していました。

しかしながら、それらはすべて自己欺瞞や虚栄心であって、本当の意味で社会に貢献している訳ではありませんでした。ゴミ拾いは誰かのためではなく、自分のためにやるものだと気付きました。

自分との会話で自分の心をクリーニングするためにやるものです。


5. 社会を良くすることの大切さを理解する。

ゴミ拾いをすることで、ゴミが社会に及ぼす悪影響に気づきました。ゴミは見た目が汚いだけでなく、その処理には多くの費用や人手が必要です。また、ゴミは子供やペットにとって危険な存在になります。わたくしは、ゴミ拾いをすることで、社会はお互い様であるということを感じました。自分の行動が社会にどう影響するかを考えることが大切だという理解も出来ました。


これらの価値観が、

わたくしのビジネスにも大きな変化をもたらしました。その後、わたくしは、ビジネスが軌道に乗っただけでなく、本も出版しましたし、110億円以上の売り上げを達成することもできました。ゴミ拾いボランティアは、わたくしにとってビジネスへの向き合い方を変えるターニングポイントになりました。


わたくしは、このお二人へは感謝しています。また、わたくし自身これまで何人かの起業家にゴミ拾いをすることを提案をしています。ただ、継続的にゴミ拾いをしているという知らせが、わたくしの耳に入ってきたことは、今のところまだ一人もいません。わたくしの影響力は、先の2人に比べて、まだまだということでしょう。


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