起業家のビジネスの価値は必ず第三者が決める、いつも市場が正解を出す


わたくしは、コンサルタントでぼっち起業して約20年、110億円売りました。これまで2万回以上のコンサル指導をして、クライアントの7割程度が目標達成しました。


「正解はつねに市場が出す」という話です。

これがわたくしが起業家、経営者として学んだ最も重要な教訓の一つです。


起業してビジネスを始める時、当然にあなたは自分の発想や企画、それに販売するサービスや商品のアイディアに自信を持っているでしょう。

しかしながら、自分の了見だけでは決して成功しません。少なくとも持続的してうまくいくことはありません。

自分のビジネスの価値を高めるには、第三者の視点から見て、どれだけ魅力的で必要なものかを考えなければなりません。

そして、その第三者とは、市場のすべての人たちです。


お金儲け、つまり売るために考えたサービスや商品の良し悪しは、厳しいようですが、売れたら正解、閑古鳥が鳴いて売れなければ良い商品ではなかったということです。少なくとも、そのタイミングでは。


市場は正直です。そして変化しています。

時代やトレンド、社会状況によってニーズは変わります。競合も湧いては滅びます。

さまざまな要因によって、あなたの状況は変わります。そのため、起業家は市場に対して敏感で柔軟である必要があります。

自分の思考に固執しすぎて、市場、つまりターゲットの声を聞かないと、寂しい状態に陥ります。取り残されてしまいます。


逆に、市場のニーズに応えて、価値提供を工夫すれば、ビジネスは10年、20年と継続できて、成長もします。


わたくしはこれまでに数々の企画やサービス、それにクライアントへの提案を作ってきましたが、その中で成功したものも失敗したものもあります。


市場から高い支持を得る、つまり売れたら正解を出すことが出来たと自分でもクライアントも評価を出します。

その積み重ねで、多くのクライアントや協力してもらっているパートナー企業との関係性は強まります。売れると、結束も強まり、信頼もされ、敬意の対象になれます。



どれだけ自分が気に入っている企画やサービスであっても、売れなければ、その時点では不正解ということを、あなたは受け入れなくてはいけません。なぜなら、売るためにビジネスをやっているからですし、次回こそは売れて稼ぎたいからです。

失敗したビジネスは、市場からの反応が芳しくなく、成果を出すことができなかったということです。


市場がいつでも正解を決めます。

勝てば官軍負ければ賊軍なのです。


ここでわたくしが実際に経験したエピソードを一つ紹介しましょう。わたくしは通販プロデューサー®でもあるのですが、自分では一押しのダイエット原料、もちろん植物由来の素材なのですが、どのクライアントに提案してもほとんど見向きもされません。機能性はデータも臨床もあり確実ですし、由来植物は日本人にとって普段の食事にも入り込んでいる身近な食材です。でも、普通過ぎて、軽く扱われてしまいます。わたくしは大きな需要があると考えていましたし、クライアントの大きくて継続的な収入源になると考えていました。


しかし、クライアントからの反応は思ったほど良くありませんでした。クライアントも市場のうちの一部です。クライアントがその気にならないことには、ヒットするものもヒットしません。プレゼンテーションの能力かも知れませんが、もっと大きな要因はタイミングだと考えております。



わたくしは起業当初、自分の企画提案に対する情熱を持っていましたが、次第にクライアントをはじめとする市場から孤立していくことを感じました。そして、市場から学ぶことが必要だと思い直しました。



正論が正解とは限らないということです。


わたくしはクライアントや消費者からのフィードバックを素直に受け止めて、自分のビジネスを改善していきました。サービス品質や配送速度や返品対応などを向上して、お客様の満足度を高めました。


その結果、わたくしのビジネスはターゲットやクライアント、つまり市場から評価されるようになりました。クライアントや取引先からの支持や信頼が高まりました。


だから、わたくしのコンサルビジネスは20年も持続出来ましたし、成長も出来ました。


わたくしはこのエピソードから、市場に対して学び続けることが起業家にとって重要だということを再確認しました。


起業家としてビジネスを始めるときは、自分の情熱や信念だけではなく、市場のニーズや動向にも目を向けることが大切です。そして、市場からフィードバックを得て、自分のビジネスを改善していくことが必要です。そうすれば、自分のビジネスの価値は高まりますし、市場から認められます。


わたくしは今後も市場に対して学び続けていきたいと想っております。そして、市場に価値を提供するビジネスを創造していきたいです。あなたも一緒に頑張りましょう。





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