哀公問曰、

何為則民服、

孔子対曰、

挙直錯諸枉、則民服、挙枉錯諸直、則民不服


哀公問いて曰わく、

何為(いかんせ)ば則(すなわ)ち民(たみ)服せん。

孔子対(こた)えて曰わく、

直(なお)きを挙げて、諸(これ)を枉(まが)れるに錯(お)けば

則(すなわ)ち民服せん。

枉(まが)れるを挙げて、

諸(これ)を直(なお)きに錯(お)けば則(すなわ)ち民服(たみふく)せじ。


魯の哀公の君がおたずねになった。

「どうすれば国民が命令にしたがうだろう?」

孔子が、かしこまってお答えした。

「まっすぐな人間を引き抜いて、まがりくねった人間の上に置きたもうならば、国民は君のご命令にしたがいまつるでございましょう。

まがりくねった人間を引き抜いて、まっすぐな人間の上に置きたもうならば、国民で君の命令にしたがうものはございますまい」


論語 為政篇より


この論語の一節は、リーダーシップと組織運営に関する重要な教訓を提供しています。孔子は、正しい人々を高い地位に置き、不正な人々を排除することで、人々が服従し、社会が調和すると述べています。これは、ぼっち起業家にとって、以下のような教訓を与えます。

 1. 正直さと誠実さ:企業を運営する際には、正直で誠実な行動を取ることが重要です。これにより、顧客、従業員、そしてビジネスパートナーからの信頼を得ることができます。

 2. 適切な人材の選択:成功するためには、適切な人材を選び、彼らを適切な位置に配置することが不可欠です。不正直な人々を排除し、正直な人々を重用することで、組織はより効果的に機能します。

 3. 公正なリーダーシップ:リーダーとして、公正であることが求められます。公正なリーダーシップは、チームの士気を高め、目標達成に向けて全員が一丸となることを促します。

 4. 信頼の構築:信頼はビジネスの基盤です。正直な人々を評価し、不正な行動を取る人々を排除することで、信頼を築き、長期的な成功を確保することができます。 


 これらの原則は、ぼっち起業家にとっても、大きな組織のリーダーにとっても、同様に適用されます。


 どんな規模のビジネスであっても、これらの教訓は、信頼と誠実さを基盤とした成功への道を示しています。