部分研ぎの落とし穴 | 包丁研ぎ師月山の包丁研ぎ磨ぎブログ

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高級鍛造刃物販売、修理研ぎをする三代目です!

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今日はお昼から和食の料理人さんの研ぎ講習でした(-^□^-)

実は前日から緊張(;^_^A

夢で講習したくらいです(笑)

柳刃を二本と奥様に牛刀を研いでいただきました(-^□^-)

かなり切れるように研いでいただいたと思うのですが、切った感想を聞きたいですね( ´艸`)



今回の講習でも感じたのが、和庖丁はやはり裏が大事だということです。

以前も書いたかも知れませんが、包丁は表と裏がしっかり研げていてはじめてよい切れ味が出るのです。

表と裏をしっかり#8000まで研いでいただいた柳刃は流石の切れ味でした。

また裏押しをしっかり初めに作ってしまえば、裏押しがなくならない限りは表からの研ぎだけで十分だと感じています。

しかし最近ここに落とし穴があることに気が付づきました(/TДT)/



研ぎをするとき砥石に包丁は全部乗りませんから、通常部分的に研ぎをすることになると思います。

しかし部分的に研ぐと、得意な部分だけが多く減ってしまう可能性があります。

また砥石の状態によっては形を大きく崩すことも予想されます。

裏の研ぎが少ない分、表の研ぎが形を左右するのです。

ポイントとしてはできるだけどの部分も同じ量で研ぐように気を付けることですね。

意外に切っ先とアゴの研ぎ回数が少なくなるケースが多いように感じます。

また薄刃は刃がストレートなので形を崩しやすいので注意が必要ですね。



歪みを防ぐ一番簡単な方法は刃先に小刃を付けてしまうことです。

他にもありますが、少しコツがいるのでやはり小刃がおすすめですね(⌒‐⌒)



明日はお店の定休日です。

久しぶりに予定がないのでゆっくりできたらいいなと思います(⌒‐⌒)

おやすみなさいm(__)m