最高の仕事 | 包丁研ぎ師月山の包丁研ぎ磨ぎブログ

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人として包丁研ぎ師としての日常や発見、気づきなどを書いています。

目指すは包丁研ぎ世界一。みなさんに少しでも刃物に興味を持っていただければ幸いです。

高級鍛造刃物販売、修理研ぎをする三代目です!

http://www.tsukiyama.jp/

今日は朝から日本刀の製作、研ぎに精通した知り合いの方が来店されました(⌒‐⌒)

東京での修業を終えて三重に帰ってからの刃物研ぎに大きな影響を与えてくださった方です。



その方に今日は面白いものが手に入ったとあるものを見せていただきました!

それがこれ↓


何だかわかりますか?

実はこれ、江戸時代に作られたライターなんです(゜〇゜;)

蓋を開けるとこんな感じ↓


どうやって使うかというと↓


右側のネジが付いたくちばしを起こし、横にあるボタンを押すこと元に戻るのです。

そして丸い鋼に当たって火花が散るので火が点くのだそう!!(゜ロ゜ノ)ノ

凄くないですか(゜〇゜;)

しかも何が凄いって、すべてパーツは江戸時代に作られたときのままです!

また機械なんかもちろんありませんからすべて手作り!

ネジもです。

さらにはこれ!


この蓋も鍛造して作られ、蓋が開く繋ぎ目も手で作られているのです!

この蓋がぴったり合うんですよね。



一体一つ作るのに何日かかったのでしょう( ̄▽ ̄;)

またほとんど錆びていません。

もちろん使用した脂の跡や閉めて消すので上蓋の裏側が黒くなっていたりしますが、全く異常ないのです。

最低200年経っているというのですからすごいの一言です。

ちなみにこのライター、日本では12個しかないそうです(゜〇゜;)



今の時代、自分の最高の仕事をできる方は少ないのかもしれません。

納期もありますし、仮に時間をいくらかけてもよいと言われても、時間をかけた分お金になるかは別ですからね( ̄▽ ̄;)

今日ようやく仕上げた二本の本焼きは計18時間かかってますが、やっぱり多くお代をいただけない(T^T)



でもいつか自分で本当に満足な研ぎができるようになったとしたら・・・。

お客様「包丁を研いでいただきたいのですが」

僕「時間かかりますよ」

お客様「いつでも結構です」

僕「高いですよ」

お客様「いくらでも結構です」

なーんて仕事をしてみたいですね(^_^;)

そうなれるようにもっともっと研鑽を積みますm(__)m



明日はお店はおやすみです。

夜から異業種交流会に参加する予定ですd(⌒ー⌒)!

いい出会いがあればいいなぁと思います(⌒‐⌒)

明日もがんばるぞ!