最近僕の研ぎに関する意識が変わってきています。
仕事のクオリティは先日の天然砥石が原因で、そして研ぎの幅はお客様の要望によってです。
その研ぎの幅とは、研ぐ刃物の種類のことです。
手研ぎのよいところは簡単に言えば切れ味、刃持ちのよさだと思っています。
その最高峰が天然砥石での研ぎだと思っています。
ただ一つの刃物の研ぎをとっても難しい世界。
だから僕も包丁を専門にしてきましたし、また時間も包丁だけで手一杯なところもあったので他の刃物は避けてきました。
しかし最近少し状況が変わってきたように感じます。
刃物に携わる方の高齢化で、今後研ぎが難しくなるように思うのです。
必然的に他の研ぎもやっていかなければならないように感じています。
以前に何度か言われたのが鋏の研ぎ。
植木屋さんが使う鋏の研ぎを手で研いでくれないかと頼まれるのです。
鋏は何度も研ぎをしたことはあり、仕組みも歪みの出し方も理解しているのですが、やはり包丁と同じで使っていただいた声が欲しいのです。
そこで、信頼をおいている植木屋さんに頼み木鋏を研がせていただくことにしました。
鋏は京都でよく使われている「切り箸」です。
僕はよく切り箸というと板金鋏を思い出すのですが、京都のこの木鋏も同じ名前です。
まず研ぎで悩むのははまぐり刃か平刃かです。
包丁と同じように両方の考え方があり、正直どちらがいいのかわかりませんが、やはり欠けにくさと刃先の薄さを両立するためにはまぐり刃を選択しました。
次に仕上げる番数を悩みました。
鋏は天然砥石でも荒めで仕上げる鋏屋さんが多いのです。
それは刃先の荒さが木を切るときに滑りを出しにくくするためだと推測されます。
しかしあえて逆に仕上げることにしました(⌒‐⌒)
よい研ぎをするためにも試していただきます(^-^)v
明日には研ぎあげれそうですが、どう評価をしていただくか気になるところです。
鈍角ではありますが、かなり刃先は薄くなっているようにも感じます。
欠けず刃がもってくれるといいのですが。
新しいことに少しずつでも挑戦していきたいと思います。
最終的には包丁研ぎの技術になればいいなと思います(⌒‐⌒)
明日もがんばって研ぎ磨ぎします!
ちょっと研ぎがたまっています(^_^;)
さぁ明日もがんばるぞ!