天然砥石尚さん来る | 包丁研ぎ師月山の包丁研ぎ磨ぎブログ

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人として包丁研ぎ師としての日常や発見、気づきなどを書いています。

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高級鍛造刃物販売、修理研ぎをする三代目です!

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昨日は遠方から天然砥石尚さんが来店されました。

ご存知の方も多いかと思いますが、若狭砥石田村山の採掘をされていらっしゃる方です。



天然砥石尚さんは天然砥石を採掘されるだけでなくご自分で研ぎも熱心にされており、よい砥石を提供されています。

そんな田村山の砥石を一丁わけていただきました( ´艸`)

それがこちら↓

 

合さ?あたりの層だと言われたように思いますが、非常に当たりの良い砥石です。

この砥石の特徴はオールラウンドタイプ!!

私が求めていた砥石です(^_^)

剃刀には少し軟らかく感じるかもしれませんが、とにかく庖丁、切り出しなど守備範囲がとにかく広い!!

仕上がりはもちろんよく、艶のある鏡面になります。



今回研ぎをさせていただいた20本くらいの田村山のほとんど感じる特徴は、とにかく名倉無しでガンガン研いでも仕上がりが良いところです。

やはり砥石が硬くなってくると力や水の加減など気を使いますが、この田村山は硬く粒子が細かいのに地金を引くことなくきれいに仕上げてくれるので仕事としてはかなり便利です!!

料理人さんや大工さんで実際現場で使うのには田村山は非常に使いやすい砥石ではないでしょうか。

また共名倉と水と力の入れ具合で仕上がりも変えることができ、私が持っている合砥ではこの砥石が一番使うのが楽だと感じています。

名倉を使用した刃先↓



最近研磨力がとにかく強いマルチに対応できる巣板が欲しいと思っており、それが手に入ったら研ぎがかなり楽になるように感じています。

しかしそんなものがあるのか^^;

ある方がお持ちの白巣板がすごいらしいのですが、とても気になります。



夜食事をご一緒させていただいたのですが、とても勉強になり、また多くの刺激もいただきました(^_^)

わかってはいましたが、やはり庖丁とその他の刃物は研ぎは作る刃先の形状や研ぎ方の種類が異なるものなのだと再認識しました。

常識にとらわれず、新しい挑戦をしようと思わせていただいた有意義な時間でした。

次回お話しするときに新しい発見を話せるようになりたいですね!



明日はお店はおやすみです。

腰に痛みが出ているので明日はゆっくり休みます。