包丁研ぎ講習in台湾 | 包丁研ぎ師月山の包丁研ぎ磨ぎブログ

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人として包丁研ぎ師としての日常や発見、気づきなどを書いています。

目指すは包丁研ぎ世界一。みなさんに少しでも刃物に興味を持っていただければ幸いです。

高級鍛造刃物販売、修理研ぎをする三代目です!

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10月10日、11日、12日と台湾の方にお呼びいただき、研ぎ講習を台湾でさせていただきました。

 

まずこのような機会を与えていただき本当に感謝しております。

 

主催者様に厚く御礼申し上げます。

 

 

 

さて大学時代はアジア圏を周り7か国行ったことがあるのですが、台湾は今回が初めてでした(-^□^-)

 

ワクワクドキドキしながらも早速ついた台湾でスタートしたのは食べ歩きツアーでした(≧▽≦)

 

以下3日間で食べまくった写真です(笑)↓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鼎泰豊や夜市での買い食いは楽しかったです!!

 

臭豆腐や豚の血のゼリー?など日本では食べなれないものを食べさせていただきました!!

 

何事も挑戦ですよね(^-^)

 

しかし台湾の料理はおいしいですね!!

 

よく出てくる豆腐も豆の味がしっかりして美味しく、またお茶もとてもさっぱりとして美味しくいただきました(^-^)

 

 

 

 

しかしたくさん食べていると不安になるのが講習です。

 

料理が美味しく、台湾が楽しくなればなるほど皆さんに喜んでいただけるのだろうかと不安が募りました。

 

なんといっても講習がメインですからね(;^ω^)

 

張りきった講習がこちら↓

 

 

 

 

 

 

 

 

とにかく会場が凄い場所でした!!

 

いつもの戦闘服がミスマッチなほど(笑)

 

しかし本当に多くの方々が熱心に話を聞いてくださり、とても嬉しかったです。

 

講習の初めのつかみや笑いが伝わるのか、そして通訳を介しての講習がどのようなものになるのか予想もできず不安いっぱいの講習となりましたが、主催者の方々の素晴らしい通訳に助けていただきながら問題なく講習を終えることができたと思っております。

 

 

 

とにかく驚かされたのが貪欲さです。

 

好きこそものの上手なれとは言いますが、本当に日本の文化を良く思っていただいているのだと感じさせていただきました。

 

その反面とても日本の現状に悲しさを覚えました。

 

皆さんは「割烹」は「割主烹従」の略だとご存知でしたか?

 

台湾の料理人さんの多くが知っていました。

 

しかし日本の料理人さんのほとんどが知らないのが現状です。

 

「割」は切る、「烹」は煮るの意味で、日本料理では切ることが煮ることより技術的に上位だと表した言葉なのです。

 

そのため包丁を扱う技術に長けた方、食材の味を引き出すことができる研ぎができる方が厨房を仕切る立場=料理長になれたのです。

 

江戸時代では料理長が袴を着てすべての食材を切り、弟子が味付けをしていたとされています。

 

このような話が海外の方々が受ける検定の教科書にも載っていますが、日本の専門学校では教えられていないと聞きます。

 

「鍋を洗うのと包丁を研ぐのは同じでしょう。」と台湾の方に言われて本当に嬉しくなりました!!

 

 

 

もっとこの研ぎの文化を多くの方に知っていただきたい!!

 

そのような思いをより強くさせていただけた台湾講習でした。

 

私の方が勉強させていただいた気分です<m(__)m>

 

また是非機会があれば台湾に行って講習をしたいです。

 

今後とももっと多くの方の力になれればと思っています。