どこまで行っても
どこまで行っても
出口は見えない
母はもう良くなるわけはなく、どんなに努力しても先は見えている
努力したのか?
やろうと選択し決めたことは全部やった
階段を上がろうとするたびに上から岩が落ちてくる
そんな気がした
努力が足りないと言われればそうかもしれない。
でも、『老い』というとてつもない圧倒的な時間の流れには、未だ誰も逆らえないではないか
“永遠”はないんだよ
あってはいけない
永遠がないからこそ、救いがあることもあるんだから
だとしても、永遠が欲しいときもあるだろう
どこまで行っても出口は見えない
介護が終わっても
そこにあるのは出口ではない
出口は自分の中にある
出口はどこにもない
出口は自分の中にある?
出口は、どこにも
ない