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日本政策金融公庫で8年前に借りた教育ローン…

このローンについては保険のようなものがなく、
ダンナが亡くなっても支払いが発生するという。

その事実を知って、
私は『相続放棄』を検討してみることにした

でも、相続放棄をしてしまうとダンナの遺品も勝手に処分出来なくなる。

ダンナはアニメ『ワンピース』や『北斗の拳』のフィギュアをコレクションする趣味があった。

私にはよく判らないけど、
フィギュアのなかには今後価値が上がるものもあるらしい。

だから相続放棄をしてしまうと、
そういった物の相続も放棄しなければならない。

ダンナが遺した遺品の数々…
そこには想い出も多く、
フィギュア以外に手放したくない物もある。

手放したくない物と教育ローンの金額を天秤にかけると、
やっぱり教育ローンは返済したほうがいいという結論に至った。

返済の半分は終わっているからあと半分…

計算してみたら利息だけで二桁になる。

私はおもいきって今、
仕事として介護のお世話をしているダンナの伯母の妹にあたる叔母に、
教育ローン返済についての相談をしてみることにした。

介護のお世話をしているダンナの伯母も妹の叔母も独身。

ふたりで長らく商売をしていたけど、
高齢になったので今は商売から引退。

現役時代は商売も成功していたし、
ふたり共独身だったこともあって引退した今も経済的に余裕がある生活を送っている。

でも…

直接、血縁がない私が借金の申し出をしていいものか正直迷った。

だけどこんな事になってしまったのだから背に腹は変えられない。


「◯◯(長女)が高校に進学する時に借りた教育ローンがあって、
そのローンの返済がまだ7年残っているんです
完済までには利息もかなり取られてしまうので、
私に無利子で残りのローンの金額分を貸していただけないでしょうか?」


お金の無心なんて…

緊張で声が震える…

叔母は暫く黙って私の話しを聞いていた。


「わかった。
雫ちゃんにはお世話になっているし、
賢ちゃんにもずいぶんお世話になったから貸しましょう。
でも、これが最初で最後よ。
二度目はないから。
これは雫ちゃんにだけ言ってるわけじゃなくて
お金を貸す人には必ずそう言って貸すことにしているの。
じゃないとズルズル何度もお金を貸してって言われちゃうからね。」

「ありがとうございます!
ホントにありがとうございます!
毎月少しずつになりますが必ずお返しします!」


なんとか救われた…

人生で初めて自分自身が背負った借金…

ダンナが死ななければこんなことにはならなかったけど、
泣き言を言ったところで死んだ者が還ってくるわけでもない。

私の周りにはまだまだ凄まじい台風が吹き荒れているけど、

叔母からの言葉に


私はまるで台風の目の中に入ったような


そんなひと時の晴れ間を感じていた…



こんばんはニコニコ
最後までお読みいただきありがとうございます。
たくさんのアドバイスにコメントをありがとうございますアップ
『相続放棄』も当時は考えたのですが、
叔母の好意に甘えることにしましたおねがい
叔母には感謝の思いしかありませんクローバー

今現在も毎月少しずつ返済しています。
無駄遣いで背負った借金ではないので、
前向きに捉えて頑張って完済しようと思います。

その分、娘たちに『奨学金』という借金を背負わせてしまうことに胸が傷みます…

長女の大学の奨学金は、
ダンナとふたりで返済していく予定だったのにそれも出来なくなり、
現在長女自身で奨学金を返済しています。
長女にはホントに申し訳ないことをしてしまいましたしょぼん

こんな親の元に生まれなければ、
娘たちも苦労せずに済んだのにと思うと娘たちが不憫で仕方ありませんショボーン

毎日暑い日が続いていますが、
皆さまどうぞご自愛くださいね虹