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後日…

叔母からダンナに掛けていたという保険証書を見せてもらった。

ダンナが加入したのは2016年3月と2017年の1月…


「これって…」


叔母がダンナに保険を掛けていたと聞いてから、
私の胸のなかはモヤモヤと霞みがかっていた

そのモヤモヤ…

保険証書を見てハッキリした。


「これって、ちゃんとダンナは病気のことを告知して入ったんでしょうか?」


そう…
ダンナは2012年と2014年に脳出血を起こし入院をしている。

だから2012年以降は告知ナシでは保険に入れないはず…


「してると思うわよ〜
だって保険屋さん、何も言ってなかったし」


そんなはずはない。

以前、保険の仕事をしている友人から、
脳疾患を起こすと保険に入れなくなるということを聞いたことがある。
それだけ脳疾患というのは再発と死亡のリスクが高い。

だから例え入れたとしてもかなり高額な保険か、
もしくは条件つきのものだけ。
証書を見た限り、
そういった特別措置があるような保険には思えない。


「ダンナが保険に加入したときの告知書はありますか?」

「さぁ〜?賢ちゃんが持ってると思うけど」


自宅に帰ってから告知書を探してみたけど、
どこを探してもなかった。


「いったいどこにしまってあるんだろう?」


そして数日後…

叔母からまた連絡があった。


「保険金すぐにおりると思ったら、
1年のうちに2本続けて保険に入っていたから調査をさせていただきますって電話があったのよ〜
調査なんて一体何を調査するんだかね」

「もしダンナが病気のことを隠して保険に入っていたら、
告知義務違反になるので保険金はおりなくなりますよ。
きっとその調査だと思います」

「えーーー!!そんなの黙っていたらバレないでしょ?
余計なことは言わないほうがいいわね」


黙っていたらバレるとかバレないの問題じゃない。
もし、告知義務違反をしていながら保険金を受け取ったら立派な保険金サギだ!

でも叔母はさほど事態を深刻に受け止めていなかった。

ちゃんと告知をして保険に入っていれば何の問題はないけど…
どう考えても告知をしたとは思えない。

そして保険会社の調査が始まった。
調査が終わるまでには3ヶ月ほどかかるという。

保険の仕事をしている友人からは、


「雫は正直に言わないと訴えられる場合があるからね。
ちゃんと正直に話すんだよ!」


そう、アドバイスをされた。

ダンナが亡くなってから1ヶ月半後…

私は保険の調査会社の人からヒアリングをしたいと言われ、
叔母の家でいよいよ調査員の人に会うことになった。

調査員の人はごく普通の年配の女性。

ダンナが亡くなった経緯を話すと


「突然のことで大変でしたね…」


と、ハンカチを目頭に当て私の話しを頷きながら聞いている。


「主人は告知をして保険に入ったのでしょうか?」


私は思い切ってそう調査員の人に聞いてみると、
調査員の人はあくまでも保険会社から委託を受けて調査をしているだけなので、
個人個人の加入内容については知らされていないとのことだった。

調査から3ヶ月後…

保険会社から手紙が届いた。


「調査の結果、告知漏れがありましたので保険金のお支払いはできません」


やっぱりダンナは告知義務違反をして保険に加入していた。

保険金がおりなかったのは残念だけど、
ウソをついてまで命の代わりとなったお金を受け取りたくはない。

私よりも叔母のほうがガッカリしていたけど
おりないものはおりないで最初からなかったものと思うしかない。

お金にはとことん縁がない私だけど働ける立派なカラダはある。

神さまは私に汗水たらしてお金を得なさいって言っているのかもしれない。

そう思ったら諦めがつきふっきれた!



「さぁ〜!明日からまた頑張って仕事しよう!」




こんばんはニコニコ

皆さま、弔電やお香典袋についてのコメントもありがとうございました。
どうしようかと思っていたので、
皆さまのご意見、とても参考になりましたおねがい

暑い日が続いていますが、
こまめに水分を摂って熱中症に気をつけてくださいね!


現在コメントのお返事をお休みしています。
すみませんえーん

いただいたコメントに『はじめまして』と書かれているものにはご挨拶を兼ねてお返事させていただいてますが、
こちらのお返事も気長にお待ちいただければと思います
申し訳ありませんm(_ _)m

よろしくお願いしますクローバー