ねこです。
朝に散歩していると粒立った
冬の冷気が棘のように
頬を刺してきますが、
爽やかな陽光と真っ青な空が
一層背筋を伸ばしてくれます。
夕方になると夕陽に染まる
冬空と闇のベールに包まれた
山脈が幻燈のように写し出されて
欠けることのない調和をみせます。
その景色をみて
子どもの頃の冬の帰り道を
思い出しました。
はやく大人になりたかったあの頃の
永遠に満たされない憧憬への葛藤。
匿名の街の明かりがまた一つ闇へ溶けていく。
そんな一年だった気がします。
ありがとうございました。
良いお年を。
またな。
ねこ