半年前のお話。

手術を受けてガラガラ運ばれてくる旦那さんをよく頑張ったと義母と喜んでいると、先生からお話が…と。

『原発の部分は取り除きました。しかし悪性の胸水が溜まっていて…このままではもって半年です…』

ここから先は覚えていません。

頭の中が真っ白で震える手でサインを書いて…義兄に支えられて部屋から出てきました。

今は抗ガン剤と闘っていますが、無治療なら今どうなっていたんだろう。

もちろん胸水が溜まっていて肺に癌細胞が拡がっている事は伝えましたが、半年なんて…頑張って手術した旦那さんにはとても言えなかった…。抗ガン剤の苦しい副作用と今もこれからも闘っていく旦那さん。不安と恐怖でいっぱいのはず。

副作用でぐったりしてる旦那さんを見る度、抗ガン剤が正しい選択なのか、考えてしまう。

旦那さんは言ってくれる。『aikaが頑張って欲しいなら俺はどんな治療も痛みも頑張るよ。』

泣いてる私を見ては『俺はまだ死なないよ。aikaの側に居るから大丈夫だょ』って。

抗ガン剤を打たなければ進行してしまう。だけど副作用が抜けた後の旦那さんはとっても幸せそう。あんな毒、身体に入れさせたくない。だけど…打たなければ生きていけない。何が正解なんだろう。

今日も私に負担をかけまいと元気にダジャレを言って笑ってくれました。涙のお返しはしちゃいけないのにな。あの笑顔を見るとね。だめだなぁ。