旦那さんがお家で最後に口にしたもの





一口しか飲めなかったけど

シュワ〜ッとした顔して

私、クスクス笑ったの覚えてる


点滴のテープの跡をゆっくりゆっくりポリポリ掻いて

それじゃ取れないよって私取ってあげたんだった



あなたのする仕草がとても可愛くてたまらなかった


愛おしくてたまらなかったよ


あなたの一口しか飲めなかったこれも

捨てられないの

たぶん一生冷蔵庫にある気がするよ


ポカリを見るたびにストローで少しずつ飲むあなたの姿を思い出してしまう


歯磨きが出来なくて私が磨いてあげたら泡がブクブクになっちゃって

急いでお水を持ってくる私をポケッとした顔で見てた


可愛くて可愛くて

たまらなかった


どんなお世話も出来て幸せだった


生きてさえいてくれたら

あなたが苦しくなかったら


一生その生活が続いてもいいと思った




全てを目に焼き付けてきたつもりだったのに


まだ旦那さんを探してしまう



あいちゃん、大好き

あなたの声を探してしまうよ



旦那さん、会いたいよ






皆様、いつも温かいお言葉を下さりありがとうございます。一つずつちゃんと読ませて頂いています。本当はお一人お一人にお礼を言わなければいけないのになかなか出来ずごめんなさい。






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