10月1日


旦那さん最後の入院


入院期間1週間


渡された紙を見てただただ泣いたのを覚えてる


1人になった時の覚悟をした日


今は思い出すことも苦しい


そして誰よりも強かった旦那さんが私以外の前で初めて泣いた日


きっともう自分が長くないことも

これがみんなに会えるのが最後だろうと

わかっていたんだろうなって思う



なんて声をかけたらいいのかわからなくて


「みんな帰っても私がいるからいいじゃん!」


明るく言ってみたけど


本当はみんなともっともっと話したかったんだろうな

離れたくなかったんだろうな

なんでもっと気の利いたこと言えなかったんだろう

あの時の旦那さんの気持ちを思うと胸がぎゅーっと苦しくなる


最後のご飯はコンビニのきのこご飯と豚汁だった

ほんとに一口ずつくらいしか食べられなかったけど

2人で食べた最後のご飯だった

おいしいね、ってちっちゃな声で旦那さんが言った

病院だったけど幸せな2人の時間だった


愛おしくてたまらなかった



毎日毎日旦那さんのことを想う


家族4人で食卓を囲んでわいわいしながら食べたこと

食事が終わったらみんなでトランプをしたこと


負けたら罰ゲームがあるからみんな必死になってたこと


旅行に行ったら先に寝ちゃいけないゲームがあって寝ちゃいそうな人をみんなでくすぐったこと


結局いつも1番に寝るのは旦那さんでそれを見ながら子供たちとあーだこーだと語り合ったこと


毎年恒例のバーベキューは子供たちの為と言って実は旦那さんが1番はしゃいでいたこと


何よりも旦那さんはいつも笑わせ役でみんなお腹を抱えて笑い転げていたこと


あのみんなの笑顔も幸せも


もう何も


なくなってしまった



愛する人を失って

立ち上がれる方法が見つけられない


子供たちはいつか結婚してパパをちゃんと思い出に出来るだろうか


子供たちの心の傷を私はちゃんと癒してあげられるだろうか


大切な思い出が私にとってはまだ苦しい


まだまだだなぁ。


旦那さんに会いたいなぁ。