写真はよく「選択の芸術」と呼ばれる。

写真家がどんなものの見方をしているのか

その人の世界観が問われている


同じ被写体を撮影しても

100人いれば100通り


アラーキーとメープルソープ

「花」をテーマ アプローチの違い


アラーキーの花はなまなましくうごめく「エロス」(生/性)

よく枯れたり、腐りかけたりするプロセスの途にある花を撮影する

死の影に色濃く覆われた被写体だが、

それでもなおすさまじい生命力を発している


メイプルソープの花は「死せる自然」

花々が厳密なフォルムを保った不動のオブジェとして

凍り付いている

花々を永遠にその姿を保つ大理石の彫刻のように

撮影したかったのだろう。